感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新田新一
12
作者のことは知らなかったのですが、古本屋で立ち読みした一番目の詩が良かったので、読んでみました。難解な日本の現代詩の中では読みやすい方で、作者の深い想いがよく伝わってきます。一番目の詩は本当に美しく、気高くて胸に迫ります。「祝婚歌」の題の通り、結婚を祝福する内容。甘い内容ではなく、男女が共に生きる意味を詩の言葉で晴れやかに表現しています。詩の中の「ベガとアルタイルのようにお互いの領域を侵すことなく各々の胸に灯すあかりで変わらず暖め合う」という一節が特に好きで、胸が熱くなりました。2023/11/19
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- 和書
- わたしだって看取れる