目次
第1部 古代西アジア世界とヘブライ語聖書(古代メソポタミアの一神教;メソポタミアのマクルー儀礼における火と水の力;魅力ある女は、名誉を掴む 自分自身に報いる者だ、友愛に富む男は―ヘブライ語聖書箴言11章16‐22節の構造と意味)
第2部 古代地中海世界とキリスト教(古代ローマにおける卜占;第二神殿時代におけるガリラヤのリーダーたち―ユダヤ性への問い;ユダヤ教からキリスト教へ―異教世界と接して;アウグスティヌス『神の国』における「地上の国の宗教」)
第3部 ラビ・ユダヤ教の展開(ユダヤ民族的出自の新生―バビロニア・タルムードにみる血縁擬制としての改宗概念;「民」と「自由」と「偶像崇拝」―出エジプト記ラッバ41章を中心に;中世イスラーム世界のユダヤ社会における教育と破門の機能について;ハイーム・イブン・ムーサ『盾と槍』―15世紀の宗教論争とその知的背景)
第4部 近現代ヨーロッパのユダヤ人とユダヤ教(近代的ユダヤ人ステレオタイプの形成―17世紀イタリアに見る市民としての受容の前段階;ヴォロジン・イェシヴァ考察―ミトナグディーム揺籃の場;ボスニアにおけるユダヤ人の歴史と社会)