内容説明
「自分でやらないと、やれるようにならない。」子供のできることとできないことを見極めて適切な課題を設定し、自発的に持てる力を使うことで能力を伸長させるとともに、教育環境を整え、小中高の12年間を「ことば」でつなぐ。知的障害特別支援学校の「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指した研究活動の集大成。
目次
第1章 「主体的・対話的で深い学び」の基本
第2章 「主体的・対話的で深い学び」を実現する研究活動(研究活動について;高い成果を上げる研究の仕組み)
第3章 知的障害特別支援学校における「主体的・対話的で深い学び」とは(知的障害特別支援学校における「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて;自立活動のベースの上に成り立つ教科学習)
第4章 外部専門家との連携(外部専門家との連携にあたって;外部専門家との連携―連携を成功させるために)
第5章 小・中・高のつながりのある学び(小・中・高のつながりのある教育;「ことば」でつなぐ小学部・中学部・高等部;スケジュール帳の活用でつなぐ小学部・中学部・高等部)
第6章 まとめにかえて(主体的、対話的な学びを描く研究活動を5年間支えて)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じゃがたろう
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図書館本。八王子特別支援学校での実践が軸となり論じられている。タイトル通り知的障害はもちろんのこと、ASDに関する記述・実践も多く述べられている。「コミュニケーション・スケジュール・タスクオーガナイゼーション」という特別支援教育の三種の神器が強調されている。「分かる授業のための4つのベース」とそれらに基づく実践事例も印象的。ベースチェック表やJ☆skepは使ってみてこそ、その良さが実感できると思われる。本書籍にはその他の実践に活用されている資料も多数掲載されている。2024/08/05