内容説明
既存の文献史学による古代家族論、双系説を揺るがす人骨からみた古代家族・親族の実態とは?人骨の考古学から葬送儀礼、原始、古代社会の実像に迫る。
目次
第1部 儀礼研究への展開(古墳時代の抜歯風習;墓室内飲食物供献と死の認定 ほか)
第2部 社会論と親族論の接合と東アジアへの展開(吉母浜中世墓の親族構造;二列埋葬墓の婚後居住規定 ほか)
第3部 聖嶽とAMS年代(聖嶽洞窟遺跡第2次調査によって何が明らかになったか;人骨からみた聖嶽洞窟の再検討 ほか)
第4部 融合研究へ(古人骨からよみがえる、甲を着た古墳人の姿)
著者等紹介
田中良之[タナカヨシユキ]
1953‐2015年。熊本県荒尾市出身。考古学・先史人類学専攻。博士(文学)。九州大学大学院文学研究科博士課程中退後、同大学医学部解剖学第二講座助手、文学部九州文化史研究施設比較考古学部門助教授をへて、1994年4月より同大学大学院比較社会文化研究科基層構造講座教授。2012‐14年、日本考古学協会会長。第5回雄山閣考古学賞受賞(1996年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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