出版社内容情報
内容説明
本書が求めるところは、仏教学の立場から「現代における人間への救い」を見出していくことである。僧侶はいかなる形で現代社会との関係を求めればよいのだろうか。私たちの安心につながるヒントを仏教思想で探し求めるものである。
目次
第1章 父の思い出―一番身近な死を書き残す
第2章 死とは何か―現代の死「脳死」「安楽死」「尊厳死」を考える
第3章 生とは何か―「生」における「楽しみ」の源とは
第4章 救いの対象となる「意識」―心の深さを分析する
第5章 仏教経典の中に救いを見出す
第6章 密教思想の中に救いを見出す
第7章 空海思想の「心」を考える―『秘密曼荼羅十住心論』
第8章 空海教学の「竪横」と「機根」から心と救いを考える―「差別」と「平等」について
第9章 弘法大師空海の救い
第10章 数多くの出会いに感謝
著者等紹介
静慈圓[シズカジエン]
1942年徳島県生まれ。1971年高野山大学大学院博士課程修了。1974年大阪大学大学院中国哲学専攻研究生了。1974年高野山大学講師。1982年日本印度学仏教学会賞受賞。1984年「空海・長安への道」訪中団団長として、福州(赤岸鎮)から西安(青龍寺)までの2400キロを踏破。以後訪中120回。この道を精査し、「空海ロード」と名づけ巡礼の道として完成した。1989年学修潅頂入壇、伝燈大阿闍梨職位を受ける。現在、高野山大学名誉教授、高野山清涼院住職。博士(仏教学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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