内容説明
ナチスのユダヤ人政策は、従来の絶滅説に代わり、歴史再検証の流れで、1990年代以降、戦時経済優先による「強制労働併用・転換説」が注目され始めた。では、一体なぜ、ユダヤ人粛清のナチスというイメージが定着したのであろうか。この問題は、「ユダヤ系メディアとイスラエルとの利害関係」からアプローチする必要がある。本書は、国際政治に接する際、表面的なイメージに流されるのではなく、その舞台裏にも目を向け、「多角的視点」で分析。
目次
第1章 ナチスドイツの実情(分裂国家の歴史;ヒトラーとナチス体制;国内矛盾)
第2章 ナチス政権の外交と内政(失地回復と対独包囲網;独ソ不可侵条約)
第3章 第二次世界大戦 その1(1939年ポーランド電撃戦;1940年西方戦役と3国軍事同盟;1941年独ソ開戦と対米参戦)
第4章 第二次世界大戦 その2(1942年カフカス攻略戦;1943年クルスク大戦車戦;1945年ナチスドイツ崩壊)
第5章 イスラエルの中東政策(イスラエル建国;テロと世論操作)
著者等紹介
中川雅普[ナカガワマサヒロ]
1959年(昭和34年)熊本県八代市生まれ。大阪大学大学院文学研究科前期博士課程修了。専門は、ドイツ現代史・労働政策。平成14年から神戸女子短期大学非常勤講師「国際関係論」。現在、地元で、熊本学園大学「公務員講座」、ひとり親学習支援事業に携わりながら、念願の執筆活動に従事。大阪大学西洋史学会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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