内容説明
四国の津々浦々には、大師にまつわる霊跡があまた存在します。本書では、江戸時代に出版された霊場案内記に取り上げられた由緒ある霊跡、あるいは、特にユニークなエピソードが伝えられる霊跡を選び、現況を報告しながら紹介。
目次
阿波(種蒔大師―心に菩提の種を蒔く発心の霊場;小豆洗大師堂―田園に湧く大師ゆかりの霊泉;犬墓大師堂―大師が忠犬の亡骸を葬ったとされる霊場;柳水庵―遍路ころがしの難所に湧き出る大悲の清水;焼山寺の蛇窟―大師が魔性の大蛇を封じ込めた岩窟 ほか)
土佐(東洋大師―水不足に苦しむ人々のために大師が湧出させた滝;御厨人窟―大師が求聞持法を成就した聖地;室戸の七不思議―室戸岬に残る数々の大師の足跡;一夜建立の岩屋―大師が一夜で建立した岩屋と、大理石の観音像;行当岬の不動堂―大師ご修行の行場と、金剛頂寺の女人堂 ほか)
著者等紹介
川崎一洋[カワサキカズヒロ]
昭和49年、岡山県に生まれる。僧名は一洸。高野山大学大学院博士課程修了。博士(密教学)。現在、四国八十八ヶ所霊場第28番・大日寺住職。高野山大学非常勤講師、善通寺教学振興会専門研究員、智山伝法院嘱託研究員を務める。密教の曼荼羅を中心に、アジア各地の仏教美術、仏教儀礼を研究。ネパールやチベットの各地でフィールドワークを重ねる。論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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