内容説明
半世紀にわたり茶室、数寄屋を通して日本の建築の伝統を探る道を歩き続けた著者初のエッセイ集。孤独な道をふり返り、遂に和風建築をつくる極意を語り明かしている。数寄屋文化に対する熱い思いが伝わってくる―。伝説の数寄屋師・作庭家も登場。
目次
1 甦る茶室(八幡の松花堂庭園;如庵の移築 ほか)
2 茶の佇まいを(聚美苑;法華寺の茶室 ほか)
3 啓発に恵まれ(絵屋茶寮;平凡社の『茶の美術』 ほか)
4 思い出から(北沢さんと起し絵図;写真と私 ほか)
5 お茶と私(お茶と出遇う;茶を読む ほか)
著者等紹介
中村昌生[ナカムラマサオ]
1927年愛知県生まれ。京都工芸繊維大学名誉教授・福井工業大学名誉教授。日本建築の伝統を探求するために、茶室・数奇屋の研究と創作を続ける。1960年伝統建築技術の継承と発展のため、同志と(財)京都伝統建築技術協会を設立。1994年より理事長をつとめる。この間、日本建築学会賞、日本芸術院賞、第一回圓山文化賞、京都府文化賞特別功労賞など受賞。京都市文化功労者。2011年、余生を伝統建築を未来につなぐ運動に捧げんと、増田一眞氏(構造家)と一般社団法人「伝統を未来につなげる会」を設立する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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