出版社内容情報
今年2023年に創立100周年を迎える東京工芸大学。
その工学部建築コースの教授を長年務め、大学のキャンパス計画と諸施設の設計に携わってきた著者が、現在のキャンパスを、写真で細部に至るまで見せながら、そこに込められた思想を披歴する。
前身が「東京写真大学」であるという伝統を踏まえ、本書は「建築と写真との関係性」というテーマも追求する。
論文×作品集×写真集というハイブリッドな形式をコンパクトにまとめた、ユニークな一冊といえる。
内容説明
雰囲気として感じられる建築。見えるかたちとしての建築。作品集と写真集と学術書のハイブリッドで綴る。
目次
序 見えるかたちをつくること
1 適応型再利用
「なんでもない建物を適応型再利用すること」
2 大学空間
「大学空間のあり方」
3 かたちと構成
「線で描かれたかたちとその構成」
論考1 キャンパス写真の星座(山村健)
論考2 未来へつながる風景(水間寿明)
図面・建築概要
著者等紹介
市原出[イチハライズル]
建築家、東京工芸大学教授、博士(工学)、一級建築士。1958年福岡県生まれ。1981年東京大学工学部建築学科卒業。1983年同大学院建築学専攻修士課程修了。1984‐87年宮脇檀建築研究室。1990‐91年ペンシルヴェニア大学美術学部大学院Ph.D.プログラム。1993年東京大学大学院建築学専攻博士課程修了。1994年東京工芸大学工学部建築学科助教授、2000年より教授。2006‐07年コロンビア大学客員研究員。専門は建築意匠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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