内容説明
明治末から昭和初期にかけての日本蚕糸業の大変革期、群馬県の蚕糸業をけん引した大久保佐一。原富岡製糸所長として経営手腕を発揮していた大久保が組合製糸「群馬社」の社長に就任した意図、背景を考察する。
目次
第1章 アメリカ絹業における女性用靴下生産と高格糸(アメリカ絹業における生糸需要の変化;近代的格付検査法の成立 ほか)
第2章 組合製糸南三社の刷新と優等糸、高格糸への対応(南三社を中心とする優等糸、高格糸生産の状況;南三社の刷新問題と組合製糸発展の「2つの道」)
第3章 原合名会社製糸部―富岡製糸所と製糸所経営の概況(原合名会社製糸部と富岡製糸所;大久保佐一の製糸経営挑戦―日本蚕糸業の躍進期)
第4章 原富岡製糸所の経営・技術革新―大久保佐一の経営手腕1(特約組合の設立と経営・技術革新;一代交雑種の導入と蚕種の統一 ほか)
第5章 組合製糸群馬社―大久保佐一社長の経営手腕2(組合製糸群馬社の創設と経営;日本蚕糸業の改革と展望)
著者等紹介
田中修[タナカオサム]
群馬県農業問題研究会長。群馬県渋川市生まれ。九州大学大学院博士課程修了、農学博士(農政経済学)。元県農業担当理事兼農業局長、元群馬県スローフード協会理事長。元放送大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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