感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミッキー・ダック
23
下巻で急展開。関東管領上杉の要請で越後の長尾景虎(後の上杉謙信)が関東に入るが北条は落ちない。一転武田と北条は同盟を組んで上州諸大名を次々に落として行く。上州旗頭の箕輪城主長野信濃守が、武田軍と孤軍奮闘する中で、茜を頭目とする騎馬隊が活躍。◆伊勢守が新陰流教授を名目に、北条に乗り込み上州攻撃の真意を探るくだりが興味深い。敵将氏康の剣筋に侵略を進める姿勢を読む。また彼が、従属か抗戦かに悩む信濃守に語る言葉が感動的。大義の無い「侵略者に敢然と立ち向かった姿を領民たちは子々孫々まで伝えるに違いない」 2018/12/23