内容説明
認知症の専門医が知らなければならない脳病理とはどのようなものなのか…?臨床能力を高めるためにあなたは何をしなければならないのか?目前に悩む患者が求めるものは何なのか?臨床の現場では、日々の診断に迷い、いつも治療に新たな課題が突き付けられています。本書は、認知症の専門医を目指す医師や臨床医にとって、臨床神経病理学の知識の習得と整理、および目の前の患者に対する理解と臨床に必ず役立つものと自負しています。
目次
第1部 臨床神経病理学と脳病理解剖の基本(臨床精神医学と臨床神経病理学;脳病理解剖―脳のマクロ所見からわかること、ミクロ所見からわかること)
第2部 老年期の精神科臨床で遭遇する疾患と臨床神経病理(アルツハイマー病;レビー小体病;前頭側頭葉変性症(1)ピック病から前頭側頭葉変性症への歴史的変遷と臨床病理診断
前頭側頭葉変性症(2)前頭側頭型認知症と運動ニューロン障害の臨床病理
タウオパチー(1)進行性核上性麻痺と大脳皮質基底核変性症―精神科臨床に役立つ病理学的事項 ほか)
第3部 認知症外来における神経病理学的アプローチ(臨床精神医学と臨床神経病理の接点(1)Prodromal DLBの多様性と脳病理
臨床精神医学と臨床神経病理の接点(2)いわゆる老年期精神病の背景病理
神経画像はどこまで神経病理像を反映させうるか―その可能性と限界)