内容説明
臨床の現場では、DNAR指示があれば、心肺蘇生を行わない。DNAR指示が患者の真意なのか、家族の指示ではないのかという疑問がありながら…。他方、医療者は人工呼吸器の着脱については倫理問題として認識し、慎重な対応をする。DNARとの落差はなぜなのか。このような疑問を踏まえて、DNARの倫理問題に、正面から初めて積極的にチャレンジした。
目次
第1章 DNAR指示(なぜDNAR指示について考えなければならないのか;DNARとDNRの違い;DNARの歴史 ほか)
第2章 終末期の延命治療の差し控え・中止(終末期延命治療に関する最近の出来事;適切な“看取り”(延命治療の差し控え・中止)をするために考慮すべき要素
海外の終末期延命治療に関する法的判断 ほか)
第3章 事前指示(患者の自律(自己決定権)と事前指示
事前指示が有用である理由
事前指示作成に際して留意すること ほか)
著者等紹介
箕岡真子[ミノオカマサコ]
東京大学大学院医学研究科医療倫理学分野客員研究員、箕岡医院内科医師。主な研究領域はバイオエシックス、終末期医療の倫理、高齢者の介護倫理、認知症ケアの倫理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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