内容説明
野外に出て名所旧跡を訪ねたり、山川草木が織りなす風景を眺めたりして句作することを「吟行」という。本書では吟行地を東海道新幹線の沿線に求めた。昭和三十九年の開業以来、ビジネスマンをはじめ多くの旅行者に親しまれてきた大動脈は、また歴史の道を駆け抜ける展望列車でもある。その車窓を流れる山や川、平野や街の風景、沿線の古寺社には、先達たちによってきら星のような名句が遣されている。江戸から現代にいたる名俳家の“旅心・詩心”をお手本として味わいつつ、句作のための東海道新幹線版吟行地案内を編んでみた。
目次
海側の光景
第1章 東京から新富士へ(東京;新横浜 ほか)
第2章 静岡から三河安城へ(静岡;掛川 ほか)
第3章 名古屋から新大阪へ(名古屋;岐阜羽島 ほか)
山側の風景
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- 和書
- パリ・メトロ物語