出版社内容情報
チョイチョイッと柵の中から猫パンチをしながら「遊んで~」と言いたげな表情の子猫。それが近所にオープンしたばかりのペットショップで出会ったダビデだった。
悪臭漂うショップの中で、ノミだらけ、おしっこまみれの新聞紙の上を、まだ小さすぎておぼつかない足取りのダビデがヨタヨタと走り回っていた。他の子猫たちがみんなグッタリと横たわっている中で、彼だけは元気いっぱいなのだ。柵の中に指を入れてみると、チョイチョイッと小さな手を何度も出してくる。「なんて元気で可愛い子なんだろう…」その姿に釘付けになり、大きくてまん丸な瞳で見つめられた瞬間、「この子を飼いたい!」という思いに駆られた。―――――『ダビデ』HPより抜粋
Prologue
はじめに
第一章 ダビデとの出会い
ひとめぼれ
勇敢でハンサムな猫
第二章 はじめての病気
緊急手術
命のカウントダウン
第三章 できることのすべて
抗ガン剤治療がはじまる
脳への転移
治療の限界がきた
終 章 ぬくもりが消えるとき
そばにいてくれるだけで
ダビデとの最後の時間
天国のダビデへ
あとがき
いつもおっとり、のんびり、のほほんとした
大きな猫がいました。
私たち夫婦が初めて飼ったダビデという猫です。
ダビデと暮らす毎日はとても楽しく、
2人と1匹の暮らしは幸福な日々の連続でした。
彼のおかげで、想像もつかないほど豊かな時間を
共に過ごすことができたのです。
しかし、ダビデは9歳の時に
悪性リンパ腫という病気になり、
天国へと旅立ってしまいました。
この本はダビデが病気になってから綴った
最後の4ヶ月間の日記です。
病に冒された体で最後まで懸命に生きたダビデの姿に
私たちは感動し、励まされました。
精一杯がんばるダビデの姿をすべて書き残しておきたい。
そんな思いで綴った「いのち」を見つめた記録です。
たった1匹の猫が、
猫と暮らす素晴らしさを教えてくれました。
「いのち」の尊さに気づかせてくれました。
天国のダビデに何度ありがとうの言葉を掛けても
足りないほど、私たちはダビデに心から感謝しています。
あのモフモフの体にはもう触れることはできないけれど、
ダビデの存在はずっと私たちの心の中で
生き続けることでしょう。-----「はじめに」より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
瑪瑙(サードニックス)
ののまる
神城冥†
蒼月奏(あやめ)
英(すぐる)