内容説明
この本は、大学入試の現代文のためのものです。現代文は、高校の授業と入試で大きく違います。この本は特に現代文が苦手だという人のことを考えて書きました。途中までは会話の調子で書いたやさしく読める本ですが、問題解説では固い文体になります。これ一冊をやり通せればかなりのレベルの大学の問題まで解けるようになるはずですよ。
目次
第1部 現代文の基礎を身につけよう(現代文は、これがわかればできる!;現代文を解く道具はこれだ!;現代文、ここまでわかれば立派!)
第2部 入試現代文に挑戦しよう(谷川俊太郎「日本語を生きること」;野村雅一「身ぶりとしぐさの人類学」;山田詠美「〓」;川端康成「古都」;大森荘蔵「流れとよどみ」 ほか)
著者等紹介
田村秀行[タムラヒデユキ]
1952年(昭和27年)東京都大田区生まれ、世田谷区育ち。京都大学文学部哲学科卒、仏教学専攻。塾講師・プロ家庭教師を経て、1982年(昭和57年)より代々木ゼミナールの現代文専任講師となり、のち小論文や現古漢総合の講座も担当する。本名のほか、大伴茫人のペンネームでも著書を出している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めかぶおじさん
5
読書の読解力と要約能力が少しでも上がるような本を探していたところ、この本に辿り着きました。この本の想定読者は国語の苦手な学生でしたが、勉強がかなりご無沙汰になった私のような社会人でも会話調の文体で読みやすかったです。第一部で現代文を読み解く上で重要な助詞・接続詞・指示語などを分かりやすく説明されています。第二部で実際に入試の問題を解いていくわけですが、解説で第一部のフリが利いているので、その都度復習しながら読み進めることができ、なんとか読了できました。第一部の重要なポイントは、また復習したいですね。2023/02/05
jjm
5
書いてあることは至極もっとも。受験当時理解しているはずだが、それでも点数が悪かったのは、理解しているつもりになっているだけだったのか。受験科目の中で国語の試験の作成ほど難しいものはないのではないかと思う。どうとでも考えられるようなものを扱うからだ。いや、どうとでも考えられるものは、問題に出さないか、、問題作成の裏側を描いたと言われる石原千秋著「秘伝 大学受験の国語力」に続く。2021/02/19
mss
0
現代文の最初に読む講義系の参考書として良かったです。ただし最後の問題は自分は少し解説などが難しいと思ったので、新レベル別や船口をやってから田村の問題に取り組むのがいいと思います。