内容説明
筆者は、アメリカのシカゴで、AI(人工知能)の研究と教育を中心とする、博士課程だけの大学院大学の学長を6年間務めた。その経験を基に、アメリカと日本の大学と社会の違いを比較しながら、AI時代のグローバル化された世界で、日本の大学と社会が直面している危機に警告を発し、新たに発展するための提言を行っている。
目次
シカゴへ:TTIC(Toyota Technological Institute at Chicago)学長に就任
第1部 TTICの教育・経営とアメリカの高等教育環境(TTICの学長の仕事;TTICの経営基盤の確立;アメリカの教育システムと文化;教育の方向性と教職員の日米格差)
第2部 AI時代のグローバルリーダー育成(国際的に活躍できる人材の育成;グローバルリーダーの育成;人工知能(AI)時代のリーダー)
TTIC学長からの退任
著者等紹介
古井貞煕[フルイサダオキ]
東京大学大学院計数工学専攻で情報処理工学を専攻し、修了後、日本電信電話公社電気通信研究所研究員、米国ベル研究所客員研究員を経て、東京工業大学教授に就任。平成25年には渡米し、Toyota Technological Institute at Chicago(TTIC)学長として活躍し、現在は、東京工業大学名誉教授、東京工業大学栄誉教授、国立情報学研究所研究総主幹。平成18年文部科学大臣表彰および紫綬褒章、平成24年日本放送協会放送文化賞、平成25年大川賞等各受賞、平成28年文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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