人間?機械?―睡眠・ヒト型ロボット・無人操縦

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  • サイズ B6判/ページ数 130p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784863453517
  • NDC分類 504
  • Cコード C0340

内容説明

本書は、人間とAIの関係を背景に『どこまでが人間なのか』と題した『武田シンポジウム2017』の内容をもとに、睡眠、人間そっくりのロボットであるアンドロイド、人の代わりに機械を操縦する機械の3つのテーマに沿って、睡眠の仕組み、人間としての意識、機械による代替え・関わりを扱っています。そして各先端領域の研究、応用の状況、ビジネスへの展開などの将来の展望をまとめました。人間のより深い理解と洞察の、多面的切り口からのアプローチについて、お楽しみいただける一冊です。

目次

第1章 睡眠覚醒の謎に挑む(睡眠の基本的な謎;睡眠障害 ほか)
第2章 人間型ロボットと未来社会(アンドロイドの研究;アンドロイドの存在感 ほか)
第3章 ヒトの代わりに機械を操縦する(ZMPとロボット開発;ヒト型ロボットから自動運転車へ ほか)
第4章 総合討論(すべての動物は眠る、昆虫も;昼活動して夜眠るのは自然ではないか ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポレ

9
武田シンポジュームってのがあって、毎年注目の分野で活躍する先生を招いて、講演会と討論会を行っているらしい。2017年に開催された内容をまとめたもの。石黒先生の名前があったので、暇つぶしに読もうと買っておいた。 睡眠を研究されている柳沢正史先生の話が面白い。「眠気な正体はよくわかっていません。特に起きている間にだんだん眠くなり、眠るとそれが解消されるという恒常性制御に関してはまったく何もわかっていないのです」2018/02/16

人生ゴルディアス

4
睡眠は何もわかってないのか……。アンドロイド製作の石黒教授はどうにも好きになれない。この手の人の自信満々の発言は、文面の時はなるほどと信じかけるが、アンドロイドル「U」とか検索して実際にみて見ると、およそ成功とはいいがたい。チャットボット系は事実上の誇大広告が多すぎる気がします。ただ、対話についてのところは唸らされた。自動運転は、地味だけどなるほどと思わせる内容だった。また運転補佐などでへたにAIを使うと、運転が退屈になりすぎて睡眠誘発の危険……とか、講演内容が偶然重なったり、科学だ!と思った。2018/10/05

bookwrap

0
2017年に「どこまでが人間なのか」をテーマとして開催されたシンポジウムの内容をまとめた本。睡眠・アンドロイド・無人操縦の分野を研究する人たちが研究を通して人間の仕組みや概念、人間社会と機械の融合について考えていく。面白いのは生物学の「睡眠」が人工知能の「学習」と仕組みが似ているなど、生物と無生物という全く印象の違うものが事象から見ると共通点が出てくるところ。だが、機械が参考にしている人間や生命自体のことを知ろうとすると憶測ばかりになって一気に不明瞭になること。このもどかしさが読んでいて面白い。2020/09/06

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