庶民が描く暮らしの記憶―ふるさとを共有する「現代絵農書」

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  • サイズ A5判/ページ数 186p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784863452602
  • NDC分類 611.921
  • Cコード C3020

内容説明

「現代絵農書」とは、農村出身の庶民が、自身の経験をもとに高度経済成長期以前の暮らしを記録した記憶画である。そこには生業や生活、むらに生きる人間同士のつながり、自然とのつきあい方など、各地域に固有の歴史と文化が、絵と文章で記録されている。現代絵農書を歴史学・社会学の新資料として提示。現代から近代農村の暮らしのあり方を再評価する庶民の視点を検討し、庶民にとって歴史とは何かを考察する。

目次

序章 本研究の課題
第1章 「現代絵農書」とは何か
第2章 都市生活者による現代絵農書―中村秋夫『山里物語』にみる近代農村の暮らし
第3章 農村住民による現代絵農書―小岩道男『追思追想』シリーズにみる近代農村の子どもの暮らし
第4章 地域社会における現代絵農書の役割
終章 現代絵農書の成立とその意味―問い直される地域・暮らし・歴史

著者等紹介

清水ゆかり[シミズユカリ]
1981年岐阜県大垣市生まれ。2004年筑波大学第二学群生物資源学類卒業。2010年筑波大学大学院生命環境科学研究科修了、博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(DC2)、茨城県農業研究所研究嘱託員を経て現在、近現代農村史・農村文化を対象として研究継続中、現代絵農書の調査収集はライフワーク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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