内容説明
本邦初、リーメンシュナイダーの写真集。ティルマン・リーメンシュナイダーは中世最後の彫刻家。ドイツ、ヴュルツブルクに工房を構え、数多くの祈りの彫刻を残す。彼の作品は５００年の時を超え、中世に息づいた光と祈りと静寂を現代に送り届ける。
目次
第１部 ローテンブルク近郊のリーメンシュナイダー祭壇―ヨハネス・ペッチュ氏撮影による（ヨハネスのフォトアルバム；ヨハネス・ペッチュ氏との出会い；私の写真について ほか）
第２部 私の好きなリーメンシュナイダー３０点（リーメンシュナイダーのプロフィール；私の好きなリーメンシュナイダー３０点；ドイツ全図と３０作品の見られる街 ほか）
第３部 緑風リーメンシュナイダー彫刻の楽しみ方（ヴュルツブルクとその近辺；ローテンブルクとその近辺；ミュンヘン ほか）
著者等紹介
福田緑［フクダミドリ］
１９５０年生まれ。１９７２年東京学芸大学卒業。東京・板橋区を皮切りに３３年間小学校教師として務め、２００５年３月退職（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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内島菫
19
アマチュアカメラマンというヨハネス・ペッチュ氏の写真がよかった。彼の自然光で撮った写真では、古い木造彫刻が、遠目には渋い銅のような輝きをはなっている。後半は著者の娘が一眼レフで撮ったという白黒写真でリーメンシュナイダーの彫刻が紹介されていたが、こちらもカラーで見たいと思った。リーメンシュナイダーの人物彫刻は、身体のわりに手が大きくリアルに彫られており、肩幅も小さい。これは、おそらく下から見上げる所に設置されることが多かったであろう聖人たちの像が、天へ昇ってゆくような流線型に見えながら、2019/11/06
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