出版社内容情報
つながりのある地域で暮らし、老いることは、誰にも保障される権利である。
限界を超えた家族ケア、故郷を離れたグループホーム、
ショートステイを転々とする暮らし、そして、突然のグループホーム閉所……誰もが地域で暮らし続けられる社会へ──社会資源のあり方を問い直す
地域に暮らし続けるために、つながりを駆使し、新たな社会資源をつくる人たちもいる希望!
当事者家族や福祉・自治体職員・研究者・マスコミなど多様な立場から「暮らしの場」の課題や展望を明らかにする。
Part1 暮らしの場の不足と家族の葛藤
Part2 全国調査から明らかになった障害者の暮らしの場
Part3 自治体の思いと葛藤─自由記述に寄せられた声
Part4 暮らしの場を運営する課題とは──施設ヒアリング調査
Part5 「恵」問題から考える市場化される暮らしの場
Part6 中山間地域・島嶼部における障害者・家族の暮らし
Part7 わが子を“託せなかった”ある家族の出来事
Part8 障害者のケア・暮らしに関する家族会の意見(6団体)
全国知的障害者施設家族会連合会/全国手をつなぐ育成会連合会/日本自閉症協会/
全国肢体不自由児者父母の会連合会/全国重症心障害児(者)を守る会/
全国障害児者暮らしの場を考える会
Part9 障害者と家族のノーマライゼーション
─障害者のケア責任の公共化と「老いる権利」「看取る権利」の保障に向けて
*本書のPart2、Part3は、NHKと佛教大学田中智子教授の研究室と共同で行った、自治体を対象とした暮らしの場の実態調査を元に執筆した。
【目次】
Part1 暮らしの場の不足と家族の葛藤
1.暮らしの場を待機している家族の思い
2.ふるさとから600キロ離れて暮らす選択
3.1年に275回、住まいを転々とする暮らし
4.事業者の都合に振り回されるグループホーム
5.地域移行政策にプレッシャーを感じる日々
6.家族の状況やニーズを丁寧に把握した施策を
Part2 全国調査から明らかになった障害者の暮らしの場
1.調査の概要
2.調査結果からみえてきた障害者の暮らしの特徴
? 社会資源を求めての地域移動
?在宅でのケアを支えるサービス─ショートステイ、重度訪問介護
? 暮らしの場の利用状況
?自治体による待機者把握と現状認識
? 調査から見えてきたこと─“地域で、最後まで”は難しい
Part3 自治体の思いと葛藤─自由記述に寄せられた声
1.社会資源の量的問題
2.社会資源の質的問題
3.障害状況による受け入れ困難
4.中山間地域・島嶼部問題
5.8050問題、高齢化問題
6.国の障害者政策への意見
7.自治体の役割と公的責任のあり方の分岐点
Column 1- 暮らしの場をめぐる自治体の苦悩─国の政策と当事者・家族の間で
Part4 暮らしの場を運営する課題とは──施設ヒアリング調査
1.暮らしの場の人員配置基準の実際
2.報酬体系の加算・減算がもたらすもの
3.現場からみた制度矛盾
4.制度の都合から暮らしの都合へ
Column 2 - 暮らしを支える現場から
Part5 「恵」問題から考える市場化される暮らしの場
1.「恵」問題はなぜ起こったか
「金持ちになりたい」/支援追いつかず、虐待が発生/スタッフの家族や友人を雇っていた/運営指導は書類改ざんで切り抜けていた/安易な参入、追いつかない事後チェック/2000年の制度改革/広がらない第三者評価/「事業者が悪い」で思考停止/「性善説」の限界も
2.「恵」問題のその後と、問われる暮らしの公的責任
不正問題の発覚と「説明されない不安」/行政の動き「利用者支援会議」の発足/事業譲渡後も残る「問い」/地域福祉の責任
Part6 中山間地域・島嶼部における障害者・家族の暮らし
1.高齢化が進む山あいの町の強いつながりに支えられる暮らし──栃木県茂木町の場合 140 ? 子どもを見守りながら暮らす─家族
? 地域の強い結びつきを支える─支援者 150 ? 住みなれた地域で暮らし続けられる町をめざして─行政
2.“島立ち”が求められる島での暮らし─鹿児島県薩摩川内市甑島の場合
? 島で暮らし続けたい─家族
? 島で暮らし続けるために支えをつくる─支援者
?障害のある人が暮らしたい場所で暮らせる地域を目指
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