内容説明
ウェルビーイングな「生き方」って?生きづらさを抱える人たちが、よりよい人生を歩むための「働く」を考える。「見通し」をもって、ライフキャリアを描けるように、ジョブコーチやキャリアカウンセラー、研究者や教員、作業療法士、保護者・当事者などさまざまな立場の執筆陣が、事例や経験、生き方や想いを具体的に記す。
目次
1 「働く」ということ(人はなぜ働くのでしょうか;家族で取り組める「働く力」;学齢期から始める就労支援)
2 「ライフキャリアの虹」にそって(障害児・者とその家族の生涯発達支援の視点;幼児期・児童期に育むソフトスキル;特別支援学校における進路指導と移行支援;特別支援教育での関わりとそれから;教育から労働分野への移行;人生の途中で障害を背負ってしまった人、生まれつき障害と向き合ってきた人にとっての人生役割)
3 障害のある人たちとの関わりから伝えたいこと(支援制度のない時代から歩んできた道 発達障害の支援制度のない時代を生き抜いて―親の立場から;インクルーシブな職場実現のために―キャリアコンサルタントの支援;発達障害当事者の就労とウェルビーイング;当事者、保護者、支援者として目指す多様性社会とウェルビーイング;障害のある子どもと日米で歩んだ経験から、そして今;支援を受ける子どもたちの立場から)
4 支援をする人へ―就労アセスメントについて(今、なぜアセスメントなのか;就労支援―行動観察からのアセスメント;利用者自身の困り間を把握するには?―日本語版職業リハビリテーション質問紙(WORQ-J)の紹介
アセスメントを企業へつなぐ)
5 ウェルビーイングな生き方を支える(働くことを踏まえてクオリティ・オブ・ライフの向上とウェルビーイングを目指す支援)
著者等紹介
松為信雄[マツイノブオ]
1948年富山県生まれ。東京通信大学教授、神奈川県立保健福祉大学名誉教授。一億総活躍国民会議委員、障害者政策委員会委員、労働政策審議会障害者雇用分科会委員、国立特別支援教育総合研究所外部評価委員長、高齢・障害・求職者雇用支援機構外部評価委員長、労働政策研究・研修機構リサーチ・アドバイザー等を歴任。一般社団法人職業リハビリテーション協会・松為雇用支援塾主宰
宇野京子[ウノキョウコ]
1964年岡山県生まれ。川崎医療福祉大学大学院修士課程(医療福祉学)学位取得。2005年度内閣府バリアフリー化推進功労者表彰特命担当大臣賞受賞。職場適応援助者(訪問型ジョブコーチ)。現在、ハローワーク岡山に勤務し、岡山県総務人事課就労支援アドバイザー、岡山県立倉敷琴浦高等支援学校非常勤講師を兼務。障害者職業総合センター研究事業令和4~6年度「精神障害者の等級・疾患と就業状況との関連に関する調査研究」委員。一般社団法人職業リハビリテーション協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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