内容説明
障がい児も健常児も親も、みんないっしょに育った成長の記録。いくつになっても目指すのは、子どもの幸せ、おとなの幸せ、みんなの幸せ。出前紙芝居400回超!など…「いっしょにね!!」24周年!
目次
prologue “もう一人の子ども”「いっしょにね!!」誕生まで―障がいのある子どもの母に
1 インクルーシブな子育て(健常児といっしょに!!;「いっしょにね!!」に参加した障がいのある子どもの親たち ほか)
2 今の私たち―歳を重ね、子どもたちは大人に(子どもたちの成長と変わらない親たちの暮らし;生涯ケアラー ほか)
3 未来に花束を―次の世代といっしょに(「いっしょにね!!」で一緒に育ってきた子どもたち;子どもから親への手紙 ほか)
4 障がい者の母親の「老いる権利」とノーマライゼーション(「いっしょにね!!」世代の「障がい者の親」の生き方;過渡期にある「障がい者の親」 ほか)
いっしょにね!!活動記録より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーヒー牛乳
8
理念を掲げて現実とのギャップを愚痴るのは簡単。障害のある子、家族、障害のない子などそれぞれの立場からの思いが寄せられた本書からは、行動を起こし、続けていくことの尊さが切々と伝わる。「正欲」や「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読むと、多様性は綺麗事ではないと考えさせられはするが、そうはいってもやはり国籍や貧富、LGBTQなどさまざまな側面においてどんな子も分け隔てなく過ごせたら温かい世界だろうと思うし、多様な生き方を認める社会は自分も認められる社会だと思う。2023/11/27
chietaro
4
保護者視点で特別支援教育を見ることができる一冊です。子どものためにと思い積み重ねていることが、今の支援に生きていると思います。子ども同士の付き合いだと、障がいの有無を超えたものがあるのかもしれません。早期につながりを作ることは大切だと感じます。支援者が高齢化していくなかで、どのように支援をみんなでしていくか考える場があることは幸せだと思います。2019/12/30