内容説明
「重症心身障害児」「重度・重複障害児」といわれる子どもたちを、行政施策上の概念であるその呼称ではなく、「障害の重い子ども」と表現する。障害とたたかいつつ、人間的な発達要求をもち、他者とともに幸福に生きることを願う、主体的な存在として理解するために。発達検査の手技、発達診断の視点の検討を通して、何がどのように見えるのか、何を見落とさず読み取るべきかを議論しよう。
目次
第1部 障害の重い子どもの発達診断 基本編(発達検査と発達診断の基本的な方法;「みかけの重度」問題として提案した発達診断)
第2部 重い機能障害のある子どもの発達診断 応用編(生後4か月頃の「生後第1の新しい発達の原動力」の発生における「発達の障害」―ウエスト症候群(点頭てんかん)・結節性硬化症
1歳半の発達の質的転換期における「発達の障害」―アンジェルマン症候群の初期発達
重症心身障害児と「みかけの重度」問題
機能的退行の背後にある精神発達―レット症候群
1歳半の発達の質的転換期と発達連関の特殊性―機能障害の重い自閉症)
発達診断と教育実践のために
著者等紹介
白石正久[シライシマサヒサ]
1957年群馬県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学。障害児の発達診断、障害児教育専攻。右京病院発達相談室、大阪電気通信大学の勤務を経て、龍谷大学社会学部現代福祉学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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