内容説明
発達とは表面的な姿の変化だけでなく、生活のなかで創り出される本質の変化である。発達概念成立の道すじをたどりながら、発達研究の方法論を探る。
目次
第1章 発達のそもそも(化ける?発達する?;なるようにしかならへん、だけどなるようにはなる)
第2章 人間が「発達」というとらえ方を手にするまで(発達ととらえることのむずかしさ;子ども期はどう「発見」されたか?;発達をめぐるせめぎ合い(17世紀から19世紀のイギリス)
発達心理学が登場するまで ほか)
第3章 発達の理解―変化をとらえる方法の試み(時をへだてて変化をつかむ;戦後日本における発達研究―知能研究から発達保障の根拠の呈示に;より現実の生活にせまって発達を記述するために;応答的活動・志向的活動・目的的活動 ほか)
著者等紹介
中村隆一[ナカムラリュウイチ]
日本の人々が3度目の原水爆の被害に遭った年、1954年に出生。1977年、大学卒業後。大津市役所で乳幼児の発達相談に携わる。2006年、大津市役所を退職。退職後、大津市立知的障害児者地域生活支援センターで主として成人期の発達相談を担当。同時に、立命館大学応用人間科学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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