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内容説明
実践を通して子どもと向きあう中から、「できなさ」に潜む発達的価値とは何かをさぐる。
目次
第1章 できなさの中の希望(発達的に子どもを理解する;ノンちゃんの姿から学ぶ ほか)
第2章 できるようになっていく―障害児の機能連関、発達連関(懐かしい子ども;逃げる逃げる、の毎日 ほか)
第3章 自閉症児の教育(自閉症児と「社会性の学習」;「問題行動」が問題になるとき)
第4章 教育目標、教育評価論(重症心身障害児の教育をどうとらえるか;重症心身障害児の授業づくりから)
第5章 「教師としての願い」―障害児教育における教職員集団論(能力主義的生存競争と障害児学校;教職員集団のホントの団結)
著者等紹介
三木裕和[ミキヒロカズ]
1955年兵庫県生まれ。関西大学文学部哲学科卒業。2000年兵庫教育大学大学院学校教育研究科障害児教育専攻修士課程修了。1980年、兵庫県立氷上養護学校、1983年、同校中町分校(現北はりま特別支援学校)のぎく訪問学級、1995年、兵庫県立出石特別支援学校勤務を経て、2011年から鳥取大学地域学部地域教育学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中峰和
2
教員として30年以上、障害児教育の現場にいた著者。障害児教育における教育目標・教育評価に関して、「客観性」を求める考え方が異常に強くなっている現状に警鐘を鳴らす一冊。行動変容だけが重宝され、それが子どもの内面とどう結びついているのかが無視されるとき、評価はただの「測定」に陥ってしまう。子どもが何かを「分かった」ときに授業を楽しいと感じる。感情、知的活動が真理、真実を見つけようとし、発達的価値が花開こうとする瞬間に、教室に楽しさがあふれるものだ。子どもに寄り添い、実践する著者の優しさあふれる本である。2014/07/21
たく
1
☆☆☆2022/03/21
まころん
1
重症児の教育目標、教育評価について改めて考えさせられました。「客観的」にわかるものが目標とされてる傾向があるけど、それはただの「行動目標」でしかない…2013/04/02
akagiteaching
0
著者からご恵送いただいた。表紙はホンワカしており,書きだしもさらっと読める。でも,中身はかなりラディカル。その1つは,教育目標・評価に関して。重症児教育において「楽しむ」ことが目標・評価から排除されることの危惧を述べられている。精読して自分なりにかみくだきたい。2013/01/29
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