内容説明
思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集!『生きようメッセージ』が本になりました。
目次
越える―乗り越えるほど自分が強くなる 30~40代のメッセージ(「お母さんごめんね。ありがとう」;「殺すか、死ぬかだ」まで、ありったけを日記に ほか)
吐きだす―言葉に出せばきっと楽になる 50代のメッセージ(頭でわかっていても義母の奇行は受け入れづらく…;苦しみを言葉に出せばきっと楽になります ほか)
委ねる―自分が壊れてしまう前に 60代のメッセージ(自分が壊れてしまう前に施設にゆだねてください;幼子のようなきれいな姑の笑顔に助けられ ほか)
変わる―何度も涙しながら自分を変える 70代以上のメッセージ(私だけの秘密の手帖に思いをすべて書きなぐります;あなたは今、究極の人助けをしているのです ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴょん
14
介護者にスポットを当てている数少ない本。題名の死なないで、殺さないで生きよう。介護者同士が、死にたい殺したいと追い込まれそこからどう考えていったか書かれている。24時間介護をしている家族は壮絶なのである。家族に大きなサポートの必要性を感じる。介護に関わっていない人にこそ読んでもらいたい本であった。2016/06/02
退院した雨巫女。
10
《私-図書館》介護初心者が、読むにはヘビーな内容だった。でも、自分で何でもやろうとすると疲れる。他人にたよること必要かも、しれない。2018/01/24
S.Mori
8
家族を介護している方々の手記です。涙なしでは読めない本でした。死のうと思った、認知症になった家族を殺そうして自分も自殺しようとしたなど、重たい言葉が繰り返し出てきます。そのような苦境に陥りながら、何とか抜け出すことができたのは、家族の言葉がきっかけだったり、認知症の人と家族の会のつながりだったり、介護職の人たちの支えのおかげだったりします。介護で孤立しそうになったら、とにかく外に救いを求めることが大切であることが分かりました。2019/12/25
貧家ピー
4
認知症患者の介護者のメッセージ集。題名にぎょっとするけれど、患者の殺して自分も死のうと一歩手前まで追い込まれる例も多々掲載されている。 開き直り、相談する、吐き出すが大切。 2015/05/09
小心
1
介護と直面した、たくさんの人の体験談。大体見開き2ページで、活字が大きくて余白も大きいので文章自体は短い。なので消化不良な印象を受ける。もっと書きたいことたくさんあるだろうな、読む方ももっと詳しく知りたいのにな、と感じることが多かった。介護に関しては各家庭の状況によって全然違うだろうから、一人の経験が他の人にあてはまるということはない。それでもいろんな人の体験談を読んだり、実際に話を聞いてもらえて相談し合える場所を持つことが重要だと改めて思えた。一人で抱え込むのはよくないね。2016/01/27