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内容説明
「学校はうわ~っとなる」「教室はうわ~っとなる」「うわ~っとなる」という表現でアスペルガー症候群の世界を伝えてくれた娘。娘はアスペルガー症候群の専門家です。「私のような子どもたちや私のことを変と思わないで、きちんと理解、応援してほしいです」10歳の少女がありのままを綴ったアスペルガー症候群の世界。
目次
1 うわわ手帳(うわわオバケ;私のこと;私らしく過ごすために;私とギター)
2 ありのままのあなたで(娘と私の一〇年;娘の世界を知る;娘のアスペルガー症候群;娘とギター;共感と理解)
著者等紹介
高橋紗都[タカハシサト]
1996年生まれ。7歳から、ギターを習い始める。9歳の時アスペルガー症候群と診断される
高橋尚美[タカハシナオミ]
夫と娘とともに関西在住。学校卒業後はモノづくりの仕事に携わり、結婚後は主婦に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜間飛行
122
前半は紗都さんが10才の時に書いた「うわわ手帳」なるノートをそのまま載せている。大きな音や急な刺激が苦手で、早口だと飛び飛びに聞こえてしまうなど、本人でなければわからない大変さが一杯ある。後半はお母さんの子育て記録。《子供である前に一人の人間として尊重して育てたい》という言葉が印象に残った。こんなに難しい紗都さんにも共感を示す精神科の先生がいて、安心して話せるようになったそうだ。もし私がこの先生の立場だったら全く自信はない。ともあれ人の感受性は様々だから、お母さんがおっしゃるように尊重していかねばと思う。2020/01/26
森
6
斜め読み。感性豊かと言ってもてんてん。当事者は大変と思う。2012/11/26
キヌモ
5
アスペルガー症候群について知りたいと思い、読んでみました。 10歳の女の子の言葉で書かれた文章は、意外にも豊かな世界だった。 こんな風に感じでいる子もいるんだな。繊細すぎる、敏感すぎるヒトなんだなとわかってきた。 アスペルガー症候群について理解が深まりました。2015/03/21
yos
5
本書は、題名からもわかるとおり10才の少女が書いたアスペルガー症候群の世界である。10才ではあっても、自分の困難や特長をよく理解し、支障なく暮らしていくためのノウハウをいくつも工夫している。両親は障害をきちんと受け止め、愛情と支援を惜しまない。並大抵のことではないが、日々の工夫で乗り越えていっている。うわわ大王と名付けられた発達障害の専門の医師のおおらかな言葉にも勇気づけられる。困難は数々あれど、一歩一歩日々の小さな歩みを大切にして、確かな自分の道を見つけて欲しいと願わずにはいられない。2009/01/28
さくら
4
10歳の子が自分のことについて、こうも深く考え言葉にできることに驚きでした。 多数派と少数派との表現をされています。その多数派の中で小さな枠にあてはめようとする世の中で、さぞかし生きにくい思いをされてきたことと思いました。子供への愛情、支援を惜しまないご両親に頭が下がります。2012/07/11