内容説明
マンガを読んでいる/いた“彼ら”は何者であるのか?マンガと人々の様々な関係性について、実際にマンガを読んでいる、あるいは読んでいた経験を持つ人々に対するインタビューから考察する。
目次
現代社会におけるマンガ/メディアトアイデンティティ
研究背景―マンガとはいかなるメディアか
問題意識―“彼ら”はいかにアイデンティティを構成し提示するのか
理論的検討―マンガ経験とアイデンティティの分析視座
調査方法・調査概要・分析課題―ライフストーリー・インタビューの概観から
マンガを読むという経験―マンガテクストの解釈手続き
時代経験としてのマンガ経験―『週刊少年ジャンプ』をめぐるマスター・ナラティブとモデル・ストーリー
マンガ経験とナラティブ・アイデンティティ―“彼ら”はいかにして自己の物語を構成するのか
マンガ経験とカテゴリーを基盤としたアイデンティティ―“彼ら”のアイデンティティはいかに提示され・理解されるのか
ライフストーリーにおけるマンガ経験―“彼ら”の経験の重層性と問い直し
結論―“彼ら”がマンガを語るとき、
社会学におけるマンガ研究―マンガはいかに研究されてきたのか
著者等紹介
池上賢[イケガミサトル]
1978年東京都生まれ。2011年立教大学大学院社会学研究科博士課程後期課程修了。博士(社会学)。現在、立教大学社会学部メディア社会学科助教。幼少期から父親の影響でマンガに親しむ生活を送る。専門分野はメディア・オーディエンス研究、マンガ研究、ライフストーリー法など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。