目次
第1章 記憶の連続性と自己―自己の物語的視点から(記憶のない世界の人;身体化された記憶;物語論と脳科学)
第2章 認知症高齢者の感情体験―デイケアにおける語りあいの場面(座談会での語りあいの中の感情体験;初期認知症高齢者の存在論的特徴;記憶と自己観;共感とは何か;喜びという感情が作る社会)
第3章 認知症高齢者たちの戦争をめぐる語りの場の形成(感情的記憶としての戦争体験;戦争体験の座談会;語り合う場はどのように形成されていたか;無意志的記憶と意志的記憶;拡大する物語、圧縮される物語)
第4章 夫婦における記憶と親密性の変容(松島さん夫妻へのインタビュー;藤川さんへのインタビュー;森さんへのインタビュー;困難なコミュニケーションを成立させる感情;夫婦間の物語とコミュニケーションの変容)
終章 記憶と感情の共同体(問いへの応答;ケアへの提言)
著者等紹介
佐川佳南枝[サガワカナエ]
2012年、立教大学大学院社会学研究科社会学専攻博士課程後期課程修了。博士(社会学)。現在、熊本保健科学大学保健科学部リハビリテーション学科准教授、作業療法士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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