内容説明
ますます注目されている親日の国ベトナム、19年におよぶ現地調査に基づく渾身の研究成果である。日本の社会学者による日本語でのわが国で最初のまとまったベトナムの社会と歴史に関する研究であり、公共性、社会階層分析、貧困・都市分析、歴史社会学的研究、いずれもユニークな成果となっている。『アジアで考え地域で考える』、『シンガポール・ストリート』に続く、三部作の完成である。
目次
戦争・都市・市場経済と“公共性”
第1部 社会階層分析(歴史的社会階層研究;社会階層の現実;住宅と社会階層;社会階層論の検討と再構成)
第2部 貧困・都市の社会学的分析(ベトナム映画「バーガール」の社会学;ベトナム都市社会学の一端;ハノイ中心部と旧市街の地域社会学)
第3部 歴史社会学的分析(ハノイ神光寺の漢越語;東遊運動から東京義塾へ;カオダイ・コミュニティの形成と変容;カオダイ教と福善―慈善・社会サービス)
付論 『文明新学策』と『日本維新三十年史』
著者等紹介
橋本和孝[ハシモトカズタカ]
1951年東京に生まれる。1973年法政大学社会学部卒業。1995年博士(社会学)取得、名古屋大学。国民生活センター調査役補佐、福島大学経済学部助手、同行政社会学部助教授、関東学院大学文学部教授、ベトナム国家人文社会科学センター・日本研究センター客員教授、社会学系コンソーシアム副理事長、地域社会学会会長などを歴任。現在、関東学院大学社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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