内容説明
新しく1万円札の顔になる渋沢栄一は、著書『論語と算盤』で「道徳」と「経済活動」の両立を唱えた。今や地球社会の緊密化と高度なAI技術革新の時代に入り、人類の幸福と社会的正義を増進させるように優れた「創造性」を発揮していくことが、社会の有能な人材に強く求められている。本書は「論語と創造性」の両立を目標に、論語の数多くの聖句を通じて孔子の指導を受けながら実践的な人材育成策の内容を説明したもので、企業や学校などでこの自主的能動的学習活動を実際に体験することを強く勧めたい。
目次
1部 DAラーニングと孔子の実学 偉大なリーダーは皆、論語を読んでいた(幸せな一生を支える基幹的能力と論語の教え―社会的リーダーが育つ真の学び)
2部 論語に導かれて チームラーニング「サムシングニュー」を目標に(チーム編成と研究計画―「知りたい」から全ては始まる;知識情報の収集;知識情報の分析と創造―他者から学び、自ら創造するリーダーへ;ハートワーク―調和と達成のための「心の知性」;フットワーク―礼節にかなった行動・振る舞い;ご縁ネットワークと言語コミュニケーション)
3部 教師と社会 社会で生きる論語学習の成果(教師の役割と成果の評価;就職活動と徳のある社会的行動)
著者等紹介
田中拓男[タナカタクオ]
中央大学名誉教授(専攻:国際経済学、開発経済学、国際経営学、計量経済学)。1937年和歌山県白浜町に生まれる。慶応義塾大学経済学部・同大学院経済学研究科博士課程を経て中央大学経済学部に奉職し、同大学院経済学研究科委員長などを歴任して2008年に定年退職する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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