内容説明
『判決』『失踪者』『変身』『審判』『田舎医者』。カフカ作品には、作者の生の姿が投影されている。彼自身の個人的体験―とりわけフェリス・バウアーとの関係―をいかにイメージへと変容させ、物語を創作していったのか。日記や書簡からその謎を紐解き、カフカ文学の真実に迫る。
目次
第1章 『判決』(ロシアの友人;フリーダ・ブランデンフェルト ほか)
第2章 『失踪者』(アメリカ;善のための闘い ほか)
第3章 『変身』(甲虫のモチーフ;グレーゴルの家族関係 ほか)
第4章 『審判』(章の配列;ヨーゼフ・Kの逮捕 ほか)
第5章 短編集『田舎医者』(「田舎医者」;「学会への報告」 ほか)
著者等紹介
奥田誠司[オクダセイジ]
広島県生まれ。文学博士。デュッセルドルフ大学現代日本研究科・東アジア研究所専任講師を経て、現在、関西大学、京都女子大学等で兼任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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