内容説明
やんちゃで、若い頃はただただ可愛くて、年を重ねて老いていく姿は切なくて、もっともっと愛おしくなった。そして旅立ち…犬違いから始まった?!看板犬の物語。
目次
『ボクの運命』(山のくろの珍道中より)
ゴロと歩んで自立へ
友だち
めぐる季節
時は流れて 昔と今
晩年を共に
旅立ち
先代のくろについて
縁のあった仲間たち
著者等紹介
長谷川光位[ハセガワミツイ]
1968年東京都出身。国士舘短期大学国文科卒業。現在、廃棄物処理の会社に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
463
これもまた、読メのおかげで出逢えた作品。著者さんたちが(間違って)救助したくろちゃん、大怪我を負っていたために飼わざるを得なくなり、事業所のアイドルとなって幸せな生涯を送った日々の暮らしが、優しい文章と画像で綴られている。著者さんの深い愛情、木々や花々にも向けられるあたたかな目線に、読者は自然と惹き込まれる。我が家のワンコも11才、ところどころ読むのがキツい場面もあったが、読んで本当によかった。ありがとう。2019/07/01
ミカママ
415
【イベント・犬と読書(11月1日)】前回読んだのは、うちの先代がちょうど弱ってたころで、くろの最期と重ね合わせて読んだものだ。改めて、ワンコと暮らすということ、ワンコを看取るということ、(東京都とは思えない)自然の美しさ、堪能させていただいた。ずっと副題の「想い出ぽろぽろ」は、著者さんが泣いているのかと思ってたけれど、「少しずつ」の意味だったのね。あぁ、わたしも先代にまた会いたい。 https://bookmeter.com/events/69082019/11/01
じいじ
102
私は動物が大好きです。もちろん、イヌもネコも飼っていたことがあります。どちらかと言えば、イヌ党です。さて、読メで出会ったこの本、手に取ってみたくて、さっそく書店に走りました。ボク〈くろ〉の運命の物語―ボクはある夏、生後数か月のときに、ある会社の社長に拾われました。…で始まります。そんなワンちゃんの生涯の日々を季節の花々や縁のあった仲間たちとの交友をバックにして、写真と文で綴った素敵な本です。観て、読んで心の疲れを癒してくれる感動の一冊です。2019/07/19
taraimo
34
【イベント・犬と読書(11月1日) 】 くろの命日に寄せて再読。くろの人生(犬生)をふり返る時、くろの歩む礎を築いてくれたゴロのこと、くろとは打ち解けられなかった内弁慶な太良のこと、共に感じた季節……諸々のことが胸の中から、ぽろぽろと溢れてきます。彼らの輝かしい姿は忘れないし、そんな彼らと過ごした自分がいて、この先をトラコとマツコが歩いていく。不思議と皆が繋がっているように思えます。30ページの公園の3本のケヤキの木は、右の1本が昨年の台風で倒木。あの大樹の下で仲間を待ち侘びていた“くろ”が偲ばれます。2019/11/11
taraimo
14
写真集としての華やかさは弱いものの、素人ならではの味わいと、係わりあう縁や背景が感じられ、メッセージ性がある作品かもしれない。 2017/06/03