内容説明
アベノミクス下での日銀による無制限に近い「日本国債買い」によって日銀は「出口戦略」を失い、それを見透かした市場は着実に円安へと為替を動かしている。「矛盾は極限まで行きつく」のジョージソロスの言葉通り、このまま日銀と日本国政府の借金の問題が進んで行くなら、その反動として私たちの「円」は紙キレとなる道をまっしぐらに進んでその価値を落として行くことだろう。この世の中で宇宙の法則にはあらがえないように、マーケットの法則からも逃げることはできないのだ。さあ、今すぐ私たちの円資産を守る準備を始めようではないか。
目次
第1章 円が紙キレになるこれだけの理由(シンガポールで赤っ恥!!昨今の海外物価高を知らぬ日本人観光客;壮大な“円安サイクル”に突入した! ほか)
第2章 日銀大崩壊―日銀にはもはや、出口がない(「生きるべきか死ぬべきか、それが問題だ」;日銀のジレンマ―「日銀当座預金」という大問題 ほか)
第3章 円安は一〇〇〇円で止まらない!?―チャートが示す恐るべき未来(川上明)(魔坂、魔坂(まさか、まさか)
日本人は、過去にすさまじい円安を経験している ほか)
第4章 現日銀を潰して新日銀を作るしかない―事態はここまで来ている(「中央銀行など廃止してしまえ!」;ライヒスバンクの悲劇―その1 ほか)
第5章 もはや、ドルと金、ダイヤを持つしかない!―生き残りの秘策(「まもなく破綻する証書」を、なぜ信用するのか;なぜ、基軸通過は「米ドル」なのか ほか)
著者等紹介
浅井隆[アサイタカシ]
経済ジャーナリスト。1954年東京都生まれ。学生時代から経済・社会問題に強い関心を持ち、早稲田大学政治経済学部在学中に環境問題研究会などを主宰。一方で学習塾の経営を手がけ学生ビジネスとして成功を収めるが、思うところあり、一転、海外放浪の旅に出る。帰国後、同校を中退し毎日新聞社に入社。写真記者として世界を股にかける過酷な勤務をこなす傍ら、経済の猛勉強に励みつつ独自の取材、執筆活動を展開する。1996年、従来にないまったく新しい形態の21世紀型情報商社「第二海援隊」を設立し、以後約20年、その経営に携わる一方、精力的に執筆・講演活動を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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