出版社内容情報
日中戦争時期を中心とした対日協力と抵抗の諸相を、一次史料の検討から再評価。
植民地朝鮮、満洲国、臨時政府、冀東政府、北京、上海、維新政府、抗日の山東根拠地、植民地台湾、そしてタイ。
従来の傀儡政権論にとどまることなく、20世紀のアジア太平洋史に新たな視角を提示する。
編集代表:三好 章
植民地期朝鮮における親日派の民族運動
──朴勝彬の自治運動・生活改善運動を中心に
三ツ井?崇
満州国建国工作と金井章次の民族協和論
森 久男
対日協力政権下の日本人顧問、官吏・職員に関する制度的変遷
──「満洲国」・中華民国臨時政府・中華民国維新政府について
小笠原?強
一九三〇年代中期華北における日本の電力開発
──?河水力発電所建設計画を例に
広中一成
日中開戦前後の中国将来構想──張鳴の「五族解放」「大漢国」論
関 智英
日本占領下華北における欧米キリスト教会と新民会の相克
菊地俊介
維新政府の対日交流──中小学教員訪日視察団の見たもの
三好 章
山東抗日根拠地における通貨政策
馬場 毅
台湾文化人における「抗日戦争」
黄 英哲
日本の宣伝活動への対応にみるタイ政府の自主・従属・抵抗
加納 寛
愛知大学国際問題研究所[アイチダイガクコクサイモンダイケンキュウジョ]
目次
植民地期朝鮮における親日派の民族運動―朴勝彬の自治運動・生活改善運動を中心に
満州国建国工作と金井章次の民族協和論
対日協力政権下の日本人顧問、官吏・職員に関する制度的変遷―「満洲国」・中華民国臨時政府・中華民国維新政府について
一九三〇年代中期華北における日本の電力開発―〓(らん)河水力発電所建設計画を例に
日中開戦前後の中国将来構想―張鳴の「五族解放」「大漢国」論
日本占領下華北における欧米キリスト教会と新民会の相克
維新政府の対日交流―中小学教員訪日視察団の見たもの
山東抗日根拠地における通貨政策
台湾文化人における「抗日戦争」
日本の宣伝活動への対応にみるタイ政府の自主・従属・抵抗