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内容説明
16世紀のスコットランド。名高い戦士グリムのもとに一通の手紙が届いた。差出人は彼が少年の頃に世話になった領主で、愛娘ジリアンのために帰ってきてほしいと書かれている。かつて相思相愛の仲だったジリアンをグリムが忘れたことはなかった。彼女の住む領地に戻ってみると、ほかに二人の男が招かれていた。彼ら三人はジリアンの花婿候補として呼ばれたのだった。だが、いくらジリアンを愛していても、グリムには絶対に結婚できない理由があった。それは、彼の正体が伝説の狂戦士ベルセルクであり、戦いのときには身も心も獣と化してしまうから…。ベストセラー『ハイランドの霧に抱かれて』につづくヒストリカル・ロマンスの熱い新風。
著者等紹介
モニング,カレン・マリー[モニング,カレンマリー][Moning,Karen Marie]
1964年、オハイオ州シンシナティに生まれる。インディアナ州のパデュー大学卒。デビュー作は『ハイランドの霧に抱かれて』(ヴィレッジブックス)
上條ひろみ[カミジョウヒロミ]
神奈川県生まれ。慶応義塾大学文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
をり
4
前作でお星様に願い事をする乙女な彼だと思ったが、今回はなかなかの残念君に昇華してた。だめでしょ、初めてとはいえ家具壊したら。笑 自分の中に獣が住まっているのがバレたらヒロインから捨てられるとヤキモキしたり、彼女と一緒になることはできないっつって逃亡したり、やはり乙女なヒーローなのでした。2014/06/18
水戸
3
なかなかにハードな展開もあるけれど、残酷な描写はうまく回避されていました。けっこう、ハラハラする展開もあったりして、どうやって切り抜けたのか、詳細が書かれていないから気にはなるけど、本筋とは関係ないとは言わないまでも、説明が入ると、主軸のふたりの感情のやりとりの邪魔になりそうだから、あえて省いているのかも⁈ なかなかミステリアスというか、ニヤリとする最後の一文でした。2019/01/15
青海
3
異世界トリップが好きで読み始めた第1作も良かったけど、こっちの物語も面白かった!全てにおいて悲観的なグリムが少しずつ無邪気な頃の彼に戻っていく様に癒された。ジリアンの序盤のおてんば娘から大人へと変化していくのもいいです。2015/02/10
まみ子
3
ヒーローの自制心にあっぱれ。2012/06/29
kokorika
2
伝説の戦士ベルセルクのグリムと幼い頃に彼を救い共に育ったジリアン。己の戦士としての凶暴な力をジリアンに知られたくないグリムは、彼女を避けようとするが心は彼女を求める。幼い頃から一途にグリムを慕っていたジリアンは、再会した彼に気持ちを伝えたいが上手くいかない。二人の心情やベルセルクと謎、家族との関係の修復、盛りだくさんで楽しく読了。2024/10/12