ヴィレッジブックス<br> “It”(それ)と呼ばれた子―完結編 さよなら“It”

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“It”(それ)と呼ばれた子―完結編 さよなら“It”

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  • サイズ 文庫判/ページ数 374p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863326842
  • NDC分類 936
  • Cコード C0197

内容説明

幼い時から実母による虐待を受け続けたのち、里子として偏見と差別のなかで成長し、やがて18歳で空軍に入隊したデイヴ。かつてはヒーローだった父親が哀しい死を遂げ、はじめて愛した女性との結婚生活もまた悲劇に終わる―それでも、最愛の息子スティーヴンとのふれあいを通じて、癒されてゆく。そして、ついに母親との再会を果たすことを決意。憎しみと許しのはざまで苦悩しつつも、人生最大の問いかけ―「なぜ、ぼくを虐待したのか?」と尋ねるために…壮絶な虐待の体験者が、トラウマを乗り越え、人間として生まれ変わるまでの魂の軌跡。

目次

“It”だったころ
大空を飛んで
父さんからの手紙
悲しい再会
さよなら父さん
それぞれの痛み
母さんの過去
はじめての恋
神様からの贈りもの
最後の対決〔ほか〕

著者等紹介

ペルザー,デイヴ[ペルザー,デイヴ][Pelzer,Dave]
カリフォルニア州デイリーシティに生まれる。州史上最悪といわれた児童虐待を生きのび、その後、米空軍に入隊。一方で、自らの経験を活かして、カリフォルニア州各地の教護院および青年援助プログラムで活動を続ける。児童虐待にたいする一般の認識の向上およびその防止に力を注しだとして、米国内で高い評価を得ている

田栗美奈子[タグリミナコ]
翻訳家・桜美林短期大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

greenish 🌿

17
(再読)壮絶な母親からの虐待から逃れ、社会からの偏見に立ち向かう少年期編から続く、完結編。「なぜ僕を虐待したのか」それは、母、そして祖母にも遡る虐待の連鎖だった。それでもデイヴが過去の深い傷を癒し、人生を生き直すことができたのは、《許すこと》ができたから。人生で忘れてはいけない、大切なことを教えてくれた一冊。巻末の《愛の言葉》に、デイヴが手に入れたかった全てが詰まってます。号泣。2013/08/15

greenish 🌿

11
「なぜ僕を虐待したの?」-幼い時から実母による虐待を受けた少年・デイヴ。父親が哀しい死を遂げ、結婚生活も破綻。そしてついに母親へ、胸の内を吐露するが・・・。米国カリフォルニア州史上最悪といわれた虐待を生き抜いた著者が、人間として生まれ変わる魂の軌跡。  ---自分を救ってくれるヒーローだった父親を守りたいと願っていたのに、旅立ちのその瞬間に心通わすことが叶ったとは、あまりに切ない。過去の自分・母親と向き合い、自分の人生を切り拓き、遂に愛を手に入れたデイヴ。哀しみを知る人ほど、強いものはない。

ごる

7
この巻では大人になったItことデイブが人並みの幸せを掴むために四苦八苦する姿が著されてる。くじけないその姿勢に敬意。空軍のくだり、最初の妻とのくだり、まあ、中々うまくはいかない。児童虐待の過去というのは、中々さらけ出せないもの。でも、最終的には自分の過去と向き合い、それを語ることで徐々に自立した人間になっていく。その過程で素敵なパートナーに出会えたようでほっと一安心。自分の気持ちを吐露する場面にはジーンときちゃいました。なぜ、デイブは負の連鎖から抜け出せたのか。孤独じゃなかったからなのかな。2012/03/20

鈴川愛夏

4
#読了 itシリーズはこれで終わりである。リチャードペルザー著のペルザー家虐待の連鎖が待ち受けているが、完結編の出来が良すぎてもうお腹いっぱいである。幼少期編と完結編は名作であった。2023/07/29

b☆h

3
人間って弱いけど強いなって思いました。2009/04/13

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