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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobby
94
シリーズ第2弾。再び法人類学者として歩むデイヴィッドだが、公私共に相変わらず不遇なまま。今回の舞台は嵐迫り来る孤島。本土と連絡途絶えるのに加え、よそ者扱いされての閉塞感が半端ない。ほぼ焼死体の検証は骨に偏りムシは無し!中盤までの村八分な雰囲気に馴染めず戸惑ったが、後半は流石の二転三転楽しめた。黒幕分かりやすいのは、もう特徴でよいと思う(笑)意図的に明かされる事実に一喜一憂しながら、一筋縄ではいかない真相はかなり闇。さらに迎えるエピローグは反則!でも続編読むしかない!2017/05/16
セウテス
83
【法人類学者ハンター シリーズ】第2弾。イギリス最果ての孤島で発見された焼死体、殺人なのか事故なのか、検死に訪れるハンター。殺人と判定したその夜、嵐が孤島を襲い本土との連絡が途絶え、遺体発見現場は倒壊してしまう。前作同様、いつの間にか物語の世界に引き込まれている状態で、テンポ良くイメージしやすい描写が、私には合っているのだろう。二転三転した後の真犯人の出し方、更に先に在る真相への緊張感、そして推理出来たと思える悔しさ、全て気に入っている。ラストが海外ドラマにありがちな展開でやはりとなったが、それもご愛嬌。2022/02/07
ふう
73
深い悲しみを経験し、一度は法人類学から離れた主人公が、「死者に自身の物語を語らせること」が自分に与えられた仕事、天職だと考えるようになっての第2弾。寒くて暗い、冬の嵐の孤島で起きた数件の殺人事件に、自分も殺されそうになりながら立ち向かっていく…。と書くと、いかにも勇敢に見えるけど、けっこうグジグジしていて脇が甘い。登場する人物がみな闇を抱えていて誰もが犯人に思え、その闇から目が離せなくて一気読みしてしまいました。これで解決かと思ってからの二転三転。ミステリーではなくホラー?とぐったりするおもしろさでした。2017/03/18
papako
59
法人類学シリーズ2巻。法人類学者として仕事を再開しているデイビッド。今回は不思議な焼死体が発見された孤島に向かう。そこで、散々な目にあい、またしても信頼を裏切られることになる。閉鎖社会の怖さに加えて、『嵐の孤島』という、なんとも典型的な舞台設定。そして、これでもか!というくらいにデイビッドに降りかかる災難の数々にハラハラしました。今回は死体から読み取る前にトラブルが続出して、法人類学は少し控えめ。そしてエピローグでとんでもないところで終わってくれました!次買っといてよかった。2017/01/21
ナミのママ
54
『法人類学者ディヴィッド・ハンターシリーズ』2作目。舞台はイギリスの孤島、発見されたのは手足の一部だけ原型をとどめ、残りは炭と化した謎の焼死体。事件解明のため刑事と共に島に乗り込んだディヴィッドを嵐が襲います。外部からの応援も、ついには外部との連絡さえ取れなくなる中、閉鎖的な島で次々に起こる事件…前作同様にノンストップで楽しめましたが、今作は終わり方が気になります。3作目を探さなきゃ!2020/03/04