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内容説明
遺棄された女は元刑事で、八年ものあいだ監禁されていたという。第一容疑者は元夫。しかも彼はインターネット上で知り合った男に操られているらしいことが判明してきた。スモーキーはチームのメンバーとともに“ダリ”と呼ばれる男が事件の黒幕であることを突き止めるが、やがて見えてきた想像を絶する闇の深さに慄然とする。“ダリ”は、誰しもが抱く憎悪の感情をかすめ取り、巧妙に犯罪へと導いているのだった。そんななか、事件の核心に迫るスモーキーと若き同僚レオの身にも“ダリ”の魔手が忍び寄り―。はたして人は闇の世界から引き返すことが可能なのか?全米ベストセラー作家が問いかける渾身の話題作。
著者等紹介
マクファディン,コーディ[マクファディン,コーディ][McFadyen,Cody]
1968年、テキサス生まれ。ドラッグ問題を抱えた人たちのカウンセリングなどの社会奉仕活動に従事したのち、ウェブ関係のデザイナーとなり、特にゲームの分野で活躍する。30代前半で本格的な執筆活動を始め、1作目の『傷痕』が大手出版社の目にとまり、アメリカのみならずヨーロッパでも衝撃的なデビューを果たした
長島水際[ナガシマミギワ]
東京都出身。上智大学外国語学部ポルトガル語学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつぼう
25
衝撃的な展開でした。これだけ屈折した犯人を作り出した環境にはイマイチ理解が出来なかったけど、無機質で機械的な犯人の怖さは今まで以上に伝わってきた。このシリーズの特徴でもある主人公の身近な人達の命が危険にさらされる展開はハラハラするけど、今回はついに・・・・。この部分が一番衝撃を受けたし、エピローグで約束を果たそうとするスモーキーの行動にも衝撃を受けた。今回の出来事は今後の展開にも影響するんやろうなぁ。スモーキーの周辺でも様々な変化があり今後どうなるのか楽しみです。次はどんな恐ろしい犯人と対決するのかな。2013/01/02
とももん
9
暗闇に監禁、拷問される話、想像しただけで発狂しそうだ。そこに七年間も監禁されたというだから、壊れるのが当然だろう。こわいなー、絶対嫌だなー、これが印象に残りました。2014/01/31
なみなみ
7
レオが…レオが…。ハッピーなことと救いようのない痛ましさとが両極端に同居。このシリーズは一体どこまで主人公を追い込もうとしているのだろうと考えずにはいられない。それでもこのシリーズを読み続けてしまうのは、スモーキーと彼女の傍にいる人達との長短補い合うところや、信頼すること、ひたすら前に進もうとする強さに惹かれてるからかな。2012/07/22
nirokuya
7
今回の犯人は本当に怖い。このシリーズはどの作品でもそれぞれに怖い犯人像が書かれているけれど、今回のが今までで一番理解の範疇から外れている分恐ろしい。毎回、これでもかと主人公スモーキーを酷い試練が襲いかかってくるが、今回の選択はかなり辛い。男性作家さんだけど、なぜここまで女性の視点で納得出来てしまう思考パターンを描き切れるのか、驚いてしまう。でも男性だからこその視点ももちろん読んでいて感じられるし、ただただ圧倒。もっと世間に広まって欲しい作品の一つ。2011/12/17
tobermory8823
6
なんというか、最後、いい話みたいになってるけど、全然納得できない。ただ読者を怖がらせるため、ほかにはなんの必然性もなく、これだけ登場人物をひどい目にあわせられるなんて、この作者はサディストなんじゃないか。必要ないんじゃない? ってシーンもところどころあったし(軽薄なしゃべり方をする近所の人が来るところとか、デイナの独白のところとか)、何より初めのほうの過去のパートで犯人のことを「少年」書いていたのが気に入らない。そこは「子供」とかにするべきだったんじゃないだろうか。2012/03/08
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