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内容説明
その本は図書館の奥でひっそりと眠っていた。彼女を待ちわびるように…。イェール大学の若き歴史学教授ダイアナは、錬金術の研究中にオックスフォードのボドリアン図書館で一冊の写本を手にする。褪せた金箔が放つ虹色のきらめき、鼻をつく不思議なにおい。それは彼女に何かを語りかけているように見えた。由緒ある魔女の家系に生まれながら魔法を否定して生きてきたダイアナはすぐに本を返却するが、やがて周囲で奇妙な事が起きはじめる。すべてはあの写本が原因なのか?ダイアナはオックスフォードの教授で天才科学者と名高いヴァンパイアのマシューと共に壮大な謎に取り込まれてゆくが―。
著者等紹介
ハークネス,デボラ[ハークネス,デボラ][Harkness,Deborah]
南カリフォルニア大学で現役教授をつとめる歴史学者。16~18世紀のヨーロッパにおける魔法と科学の歴史を専門とし、ケンブリッジ大学やイェール大学から学術書も出版している。フィクション作家としてのデビュー作にあたる『魔女の目覚め』は発売前から各国で注目の的となり、世界35カ国での出版が決定。2011年2月にアメリカで発売されるや『ニューヨークタイムズ』、『パブリッシャーズ・ウィークリー』のベストセラーリストに初登場2位で躍りだし話題を呼んだ
中西和美[ナカニシカズミ]
横浜市生まれ。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
67
ダイアナが手にした一冊の謎の写本をきっかけに始まったファンタジックミステリーロマンス。序章のそれぞれの関係性を頭にインプットし、洋書ならではの文章に読むのに時間がかかったが面白かった。ドキドキ続きが気になる下へ。2017/12/16
ちょろこ
67
すごい世界、の一冊。人間、魔女、ヴァンパイア、デーモンが住み、それぞれがすんなり相容れるっていうわけでもない世界。このすごい世界をすんなり 理解し、物語に溶け込むのに予想外に時間がかかった。読み進むにつれてマシューの人物像が見えてきて、恋愛要素が濃くなってきたのも予想外。この物語の終着点と、毎回ドキドキ、キュンとさせるマシューを求めてこのまま下巻へ。2017/09/25
みうか
61
ロマンス&ファンタジーに歴史、錬金術、遺伝子学など学術的考察が加わって読み応え満点!著者がワイン関連でも賞を受賞しているらしく、飲み物や食べ物に関する描写がとても良い。匂い、味、温度、手触り、など五感全てで想像させる描き方が凄くリアル!その対象が生きてる存在にまで及んでいて、エロチズムも感じる♡あ〜マシューへのトキメキが止まらない(♡︎ˊ艸ˋ♡︎)オックスフォードやフランスのアンティークな世界観も素敵で、ググると美しい写真がたくさん出てきてため息が漏れます♪では後半も引き続き読んでいきます☆2017/12/26
こなな
56
著者は、現役教授で歴史学者。ヒロインのダイアナ・ビショップは錬金術の歴史学教授で魔女。デーモン、ヴァンパイア、長寿の美しいクリーチャー達で繰り広げられる物語。ダイアナの瞳の色は青と金色と緑と灰色で魅力的、自分が魔女であることは認識しているのだが封印していた。ボドリアン図書館の〈アシュモール782〉"パリンプセスト"で魔女に目覚めてくる。天使も嫉妬しそうな面立ちをした1500年以上生きるヴァンパイアのマシューとか人間と染色体の数が違うとか、C・ダーウィンとかが物語に溶け込んでいる、わくわくが止まらない。 2025/05/18
財布にジャック
52
実は友人に借りたので、普段自分では手に取らないだとうとおもわれるタイプの本です。魔女とヴァンパイアの恋愛物?と思い読み始めたら、ちょっとミステリーめいていて先が気になります。下巻もなるべく早めに読まなくては。2011/09/12