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内容説明
「空が暗ければ暗いほど、星はよく見える」実母による虐待から逃れ、里子となって中学校に入学したデイヴを待っていたのは、残酷な“いじめ”だった。友だちが欲しい、語り合える仲間が欲しい―高校生になり、そんなデイヴにもようやく親友と呼べる友人ができる。冒険とスリル、周囲の大人たちとの関わり、そして淡い初恋…。生まれて初めて他人と触れ合い、愛する喜びと信じる強さを学んでゆくデイヴ。決定的な出会いと悩み多き日々をつづった、あざやかに胸にせまる青春期の告白。
目次
第1章 真夜中の知らせ
第2章 囚われの少年
第3章 初めての友達
第4章 静かな町の問題児
第5章 仲間たちの「掟」
第6章 さよなら幸福な場所
第7章 キスまであと五センチ
第8章 仲間の未来、ぼくの明日
第9章 道を探る者たち
第10章 大人への巣立ち
エピローグ ふたたび、心の故郷へ
著者等紹介
ペルザー,デイヴ[ペルザー,デイヴ][Pelzer,Dave]
カリフォルニア州デイリーシティに生まれる。州史上最悪といわれた児童虐待を生きのび、その後、米空軍に入隊。一方で、自らの経験を活かして、カリフォルニア州各地の児童自立支援施設および青年援助プログラムで活動を続ける。児童虐待にたいする一般の認識の向上およびその防止に力を注いだとして、米国内で高い評価を得ている
田栗美奈子[タグリミナコ]
翻訳家。お茶の水女子大学英文科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えみ
47
凄まじい虐待から救い出され、紆余曲折あったもののデイヴは里親のもとで人間らしい生活を送れるようになった。そして漸くデイヴ個人の喜びが爆発する本書「青春期」編。初めてできた友人と心から楽しいと思える日々に、尊敬できる大人たちとの出会いが彼を心身共に成長させていく。青春時代に手に入れた大切なものは一生の宝だと思う。特に虐待の過去を持つデイヴにとっては一般の人よりその意味は大きかったのでは?耐えることを知っている彼の努力も素晴らしい!ちゃんと人生の中に黒歴史が刻まれて良かったね!と微笑ましい気持ちで読了した。2020/10/29
ホレイシア
5
これはあえて読まなくてもよかったかも。かなりの部分、「少年期」に重なってる。でもまあ、「普通の少年」と同じようなバカもやったのだなと思うと、ちょっと救いにはなる。2013/02/15
鈴木 千春
3
あらすじ︙ 実母の虐待から逃れ、里子となって中学校に入学したデイブは、クラスメイトたちによる残酷な[いじめ]が待っていた。 高校生になり親友との、冒険とスリル、大人達との関わりから人間的に成長する。 感想︙ 里子がなぜそんなに差別を受けるのか? 社会環境が日本と大きく違うせいか? 人種の坩堝アメリカでは、まず、人に対した時(マウントをとる)事が、あたり前なのか。 青春期のデイブは、日本の悪ガキと変わらない。 が、周囲の大人達を愛して信じる姿勢が素晴らしい。 悪ガキの頃に、そんなに素直になれるもんかね~2023/05/14
くまかほ
1
幼少期からずっと苦しみ、里子になってもなお苦しんできた主人公、今回はいよいよ18歳に向けて新しい一歩を踏み出します。 ようやく本気で心配してくれるような友人もでき、少し救われた気がします。2013/11/14
HAGANELLICA
1
とにかく何があっても諦めるな、というメッセージを感じます。2013/05/19