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ヴィレッジブックス
鼓動を聴いて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 361p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863322608
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

内容説明

ニューヨークの若き女性弁護士ユリアは、失踪した父の行方を追い、遠い異国ビルマへやってきた。高名な弁護士である父はビルマ出身の移民。けれど、白人の母と結婚し、成功の階段をのぼりつづけてきた父がこれまで幼少期について語ることはなかった。いったい父になにが起きたのか―?手がかりは「ミミ」という女性に宛てた、父の古い恋文。ミミを探す旅のなか、ユリアは偶然訪れた一軒のカフェで見知らぬビルマ人男性に声をかけられる。彼は静かに語りはじめた。かつてこの地に生きた盲目の少年ティンと、足の不自由な少女ミミ、ふたりのあまりに静謐で美しい愛の物語を…。ラスト30ページで明かされる奇跡の愛の結末とは―ドイツで22万部突破感動のベストセラー。

著者等紹介

センドカー,ヤン‐フィリップ[センドカー,ヤンフィリップ][Sendker,Jan‐Philipp]
ジャーナリスト、作家。1960年ドイツのハンブルク生まれ。ドイツの代表的週刊誌“シュテルン”に勤務し、ニューヨーク特派員、アジア特派員を長く務める。2000年に“Risse in der Grosen Mauer”と題した、中国をテーマにしたルポルタージュを刊行。『鼓動を聴いて』は、同じくアジアを舞台とした著者初の文芸作品として発表され、ドイツの読者のあいだに深く静かな感動を呼ぶ話題作となった。家族とともにポツダム在住

たかおまゆみ[タカオマユミ]
ドイツ語翻訳・通訳者。前・内閣府男女共同参画会議専門委員。教育学修士。現在、進行性の難病と闘いながら執筆活動に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しいたけ

90
失踪した父の手がかりは、古い恋文。娘ユリアは父を探しにビルマへ行く。ビルマからの移民者としてNYで成功した、聡明で穏やかな父が胸に秘めていた愛。盲目となった少年と足の不自由な少女の、お互いの目となり足となる輝く日々。私は、父の来し方を父から聞いたり想像を巡らせることが好きだった。たとえそれが私の入る余地のない父だけの世界だとしても、一抹の寂しさを隅に置き、その時代の父に恋をした。ビルマで見て感じることの全て、聞いた父の物語の全てに、ユリアも恋をしただろう。美しさにため息で読み、最後の一文で息が止まった。2019/08/15

pom*

16
4年前に失踪した父の真実を探ろうとビルマを訪れたユリア。そこで語られたのは今まで知らなかった父の姿で…。盲目の少年と足の不自由な少女、お互いがいれば何も障害はなくて、世界は輝いていたんだろうなと思います。いろんな形の愛がある、と感じられる美しいお話でした。2015/09/15

ヒマワリ

2
ビルマを舞台にした、盲目の少年と足の不自由な少女の限りなく美しい愛の物語。ふたりの愛は心というより、魂が響きあい、魂と魂がこの上なくかたく結びついている。過酷な障壁も年月もふたりにとっては障害といえるものではなかった。ふたりの物語に心が震え、読み終わったあと、涙が止まらなかった。心が揺さぶられるような作品に久しぶりに出会った。(評価 ★★★★★)2010/12/02

bctfh

0
失踪した父の行方を追い、NY出身の若く美しい弁護士ユリアが、ビルマを訪れた時、茶店で近づいてきた初老の男性から聞いた盲目の少年ティンと足の不自由な少女ミミの物語は・・・。 視覚世界で見える事が、全ての真実なのでしょうか、そんなメッセージを強く感じました。本書の登場人物の殆んどが家族や恋人との別れを経験した人々。にもかかわらず"人生はそれでも贈り物なのじゃ"と語ったウ・マイの言葉が心に沁みます。ビルマの高原地帯から沿岸部の気候も自然に文体から伝わってくるこの筆致の素晴らしさ、読後に感じたのは"慈愛の雨"。2012/11/23

葉月

0
B2012/04/08

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