感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
13
イヤー・ワンはゴードンの人間味あふれる姿が印象的。絵は今の絵からすれば古さは感じられるが、これはこれでいいと思う。すごく深みのあるオリジン。渋い!イヤーツーは好き好き分かれそう。ブルースの過去の因縁から来る一連の事件。途中イラストレーターやカラーリングの人が変わっていたりするのでそれで印象が変わるが、これもまたアメコミの味というか面白みの特徴でもある。バットマンを知る上ではぜひとも読んでおきたい1冊。2012/10/19
トーマ
13
クリストファー・ノーラン監督が一番影響を受けたバットマンシリーズ。両親を殺されたブルースがゴッサムに帰ってきた2年間の物語で、彼がバットマンになる過程を描いています。バットマン入門としては最適です。富も地位も持っているけれど、両親を殺されたトラウマに戦い続けるバットマンはとても孤独に見え、一般的なヒーローとは違った存在です。漫画は日本が一番的な考えが多いですが、アメコミにはアメコミの面白さがあると実感した一冊でした。けれど値段が高いので、アメコミにハマるには少し覚悟が必要です(。-∀-)2017/05/11
又三郎
9
イヤーワンは渋すぎて良いね。「眼鏡がないと、何も見えなくてね」こんな台詞をいえるシチュエーションがいつか来て欲しい気もする。イヤーツーはダサくて良いね。ロビンのピチピチスーツダサい(笑)。宣言通りイヤーワンとは全く違う道に進んでいて、楽しめる。バットマン的王道とバットマンで王道をやるみたいな違いかな。どちらも説明しすぎず、それでいて情報量は多いのと、左から右読み。これを楽しめるようになった自分は、中学のときに一度アメコミに挑戦して挫折したときよりも漫画を読む力がついたんだなと、そういう意味でも感慨深い。 2013/12/06
bluemint
8
腐敗した警察組織の中で孤独に戦うゴードン警部補に肩入れしてしまった。過去を引きずっているストーリーにひねりが少なく、日本の「マンガ」と比べるときめ細かな展開や心理描写に欠けている。まあそこがアメコミらしいところで比較してもしょうがないんだけど。2019/09/22
アイカワ
7
バットマンというと映画版ダークナイトのイメージが強いので、鬱さ、重さの描写に関しては結構万人向けにされてる気がした。不穏な気配がまだ少ない、出たてのヒロイックさが勝っててバットマンビギンズを思い出す。絵柄が意外とポップアート的な趣があったりして好き。1枚1枚絵として完成されてるから見辛い反面、国産とは別の楽しみがある。それにしてもアメコミの一つの世界観を別の作家が枝分かれして作品にしてくシステム本当に良いなあ。もう著名過ぎるキャラクターはそれ自体カルチャー化されてるんだろうな。2015/02/10
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- 和書
- 教養としての芥川賞