内容説明
アリスはいつだってふたりの“妹”だった。姉ライリーと隣家の少年ポールに憧れて、あとを追いかけては、置いてきぼりにされてばかりの…。3年ぶりにみんながそろう夏、あの頃と同じように、アリスは桟橋でポールを待っていた。これから、大人でも子どもでもない、さいごの夏が始まる―。
著者等紹介
ブラッシェアーズ,アン[ブラッシェアーズ,アン][Brashares,Ann]
メリーランド州チェビー・チェイス生まれ。コロンビア大学で哲学を学ぶ。大学院の学費を貯めるために、編集者として働くうち、本の世界に魅了されて小説家に転身。YA小説『トラベリング・パンツ』シリーズ(理論社)が世界的ベストセラーとなった。現在はニューヨークで暮らす
雨海弘美[アマガイヒロミ]
翻訳者。東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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REI
11
再読。初めて読んだのは高校生か大学生になりたての頃だった気がする。近くに海はないし、幼なじみの男の子もいないんだけれど、どうしても心惹かれた本だった。どうしてか未だによくわからない。夏になるたびに思い出して、1度原書で読んだ事もあるくらい。憧れなのか、部分的に共感しているのか、今回もわからないまま、また漠然と惹きつけられた。わたし自身、大人になりきれていないからかな?いや、もう大人になってしまったからだな、きっと。2016/08/15
調“本”薬局問悶堂
2
今まで読んだアン・ブラッシェアーズと違ったからちょっと戸惑った。 でも過ぎる時間と成長の中の感覚は同じで、一緒に悩み、苦しみ、喜び、安心した。 私はぜったいポールを好きじゃない。でも好きになってしまうかもとも思う。放っておけなくて、危なっかしくて、一緒にいるのが当たり前で、安心するのに心を乱す。 過ぎた時間は戻せない、やり直すことはできないけど、新しい形で進むことはできる。そう信じたい。「思ってもみないこと」は自分の身にも降りかかるし、起こる。そして、すべては一瞬で変わる。 《2020年6月 登録》2010/04/21
しーまま
2
「トラベリングパンツ」の著者だから…と児童書だと思って読んだので違和感があったけど、訳者のあとがきに「著者がはじめて大人向けに書いた本」とあったので納得。2009/09/02
なぎ
1
いつまでも素直な、ピュアな心で入られたら、人は嫉妬、妬み、争いなどなくなる、大人になるって複雑だね2017/04/04
psy
1
幼なじみ3人組。久々の夏・・・みたいなスタート。ラストはちょいと予定調和な気もしたけど、お互いにオトナになるには必要な試練と時間?てことでしょうか。でも、イイラストです。この作者の本は今後も追っかけたいです。2009/07/20




