ヴィレッジブックス
心神喪失〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 396p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863320970
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

「心神喪失につき、無罪を申し立てる」―被告側の思いもよらぬ主張に、ジュリアら検察側は色めきたった。確かにデヴィッドが犯行当時、心神喪失状態であった可能性はある。しかし、死刑を求刑されている彼が、罪を逃れんとして狡猾にも病をよそおっているとしたら?だが、ジュリアはそこに、別のものを見ていた。この事件は彼女の心の奥底に隠されていたパンドラの箱を開けてしまったのだ―。遠い昔のおぞましい記憶が甦るたび、ジュリアのデヴィッドへの疑いはぐらついてゆく。犯罪者とそれを追う者の、真実をめぐる闘いはしだいに加熱してゆくが…。緊迫感あふれるこの裁判の評決は―。

著者等紹介

ホフマン,ジリアン[ホフマン,ジリアン][Hoffman,Jilliane]
アメリカ、ロングアイランド育ち。セント・ジョンズ大学ロースクール在学中からクイーンズやブルックリンの検事局で検察官としての修業を積み、卒業後はフロリダ州マイアミの検事局で検事補となり、犯罪者引渡/法務課と家庭内暴力課で重罪担当検察官として活躍。その後フロリダの法執行局に移り、地域法務アドバイザーとして麻薬、殺人、組織犯罪などの複雑な犯罪捜査にあたる特別捜査官に刑事、民事両面で法的助言を与える一方、ジャンニ・ヴェルサーチを射殺した連続殺人犯アンドリュー・クナナンの事件もFBIやCIAとともに調査にあたった。2001年、法執行局を辞職し、夫と2人の子どもとともにフロリダ州フォート・ローダーデイルに住みながら執筆に専念。2004年、最初の小説『報復』(ヴィレッジブックス)でデビュー、世界中でベストセラーとなる

吉田利子[ヨシダトシコ]
埼玉県生まれ。東京教育大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タナー

21
ネタばれになりますが、心神喪失により無罪。何か納得いかないような、分かったような良く分かんないような....最後はちょっともやもやが残ったかな。ただこの作家さんはホント読み始めると止まんなくなります。以前彼女の作品を読んだ時は気づいてなかったのだが、実際に検察官としてのキャリアをお持ちなのだとか。なるほど、法廷でのシーンは確かにリアルな感じがする。もっと色々読んでみたい作家ではある。2024/12/02

youyou88

12
マイアミで外科医である父親が妻と幼い子供三人を惨殺する事件が起こる。 女性検察官であるジュリアはこの事件の次席検察官となる。 犯行当時の精神状態によって無罪になる問題。 めっちゃ考えさせられるしはらはらどきどきする。 面白いです!! 詳しい感想はこちらで↓ https://ameblo.jp/harayou1223/entry-12861645752.html2024/08/26

k.kishida

3
3.2点。法廷ミステリーものなんですが、ミステリーとしてはハラハラドキドキがちょっと薄くて中途半端に人間模様が描かれているような気がして、評価が低くなりました。特にラスト付近のラブシーンはとってつけたようでなくてもいいのでは。2016/02/09

ゆかりん

2
犯人は実際だれだったのか他にいるようなほのめかしは何だったの?、ジュリアンの病気は大丈夫なのか?、などちょっと釈然としないけど、主人公が魅力的だったので良いことにしちゃいます。2017/02/25

Riv Is.

2
衝撃的結末と共に、統合失調症という意外にも身近に忍び寄り、第三者評価がとても難しい病に、一度冷静に向き合わざるを得ないと思う程の恐怖を植え付けたテーマ性も強い法廷小説の完結編。2012/07/11

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