ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル〈3〉

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  • サイズ A5判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784863320956
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ついに、いにしえの魔法がよみがえった。物語は思いも寄らぬクライマックスへ。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ローカス賞受賞。

著者等紹介

クラーク,スザンナ[クラーク,スザンナ][Clarke,Susanna]
1959年、イギリス、ノッティンガムに生まれる。オックスフォード大学を卒業後、しばらくロンドンで出版の仕事につくが、そののちイタリアとスペインに二年ほど暮らし、英語を教えていた。スペインから戻り、出版の仕事をしながら『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル』を書き始める。完成まで十年を要した力作は発表するや各方面からの絶賛を浴び、世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ローカス賞受賞、世界的なベストセラーとなった。現在は、ケンブリッジ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

140
ハリーポッターの国の、現代の女性作家の作品。子供にも楽しめるホグワーツなような雰囲気ではなく、19世紀初めのイギリスが舞台で、伝統的なイギリスのシニカルさと凝りに凝った構成は、読者層を選んでしまう。しかしハリーのお話には4巻目位からだんどん読む気が失せていったのだが、こちらは読めば読むほどに面白くなる。この最終巻は読者を裏切らず、何かおかしいと思っていたことすら腑に落としてしまう。魔術を、魔王を、侮ることなかれ。大人は大人の魔術師の物語を楽しみましょう。2017/04/12

まふ

103
大作の3巻目。妻アラベラの死亡の悲しみを癒すべくジョナサンはイタリアへの旅に出る。現地ではバイロン卿と親しく交際したり、著作に励んだり悲しみを癒す生活を目指すが、英国の魔術界の伝説的巨人的存在であるジョン・アスクグラスの研究を進めないと中途半端になることがわかり、ますますつらい日々を過ごし、現実世界との折り合いがギスギスしてくる。一方ノレル氏も政界・貴族界からその魔術が飽きられて来る。こうした逆境の中ジョナサンとノレル氏は再び手を握り、英国魔術界の大先祖ジョン・アスクグラスの魔術研究を開始する…。⇒2025/06/05

NAO

55
3巻になって、やっといろいろ分かってきた。やっと話が動いてきた。恭しく、壮大に、古風な言葉を並べて3巻にまで伸ばしているけど、3巻要ったかな? イギリス的な話の冗長さが売りで、その遅さを楽しむべきなんだろうけれども、これは、内容としては1巻ものの話だと思う。読んだみなさんの評価はいいみたいだけど、あまり好きじゃなかった。2017/11/22

ヘラジカ

31
見事の一言に尽きる最終巻。最初から最後までどっしり濃厚な物語をノンストップで読み終えたため些か疲れた。しかし、これこそが小難しい幻想文学とは少し違う「大人のためのファンタジー小説」というものだ。伝統的英国文学の生真面目さと上品なユーモアが絶妙な配合で混じり合ってる様や、これでもかというくらいしっかりと構築された物語世界は、百年以上読み継がれてきた古典小説かと見紛う程である(とても2000年代の作品とは思えない)。浴びるほど読み物を飲み込んできた読者家も舌を巻かずにはいられない完成度の傑作だろう。2017/04/11

すけきよ

8
魔法使いが主人公だと、魔術理論など事細かに描写されがちだけど、この作品においては存在感があるだけで、あまりシステムなことは出てこない。その代わりに、ほとんどの章に註釈がある。これが楽しいだけでなく、普通のファンタジー以上に強固に世界を構築し、本の外までも取り込んでいる。深い余韻を残すラスト以降、世界には魔法が帰ってくることになる。この作品は小説ではなく、魔法が存在する現代に執筆された、19世紀の二人の魔術師を題材にした歴史読み物なのだ。それに気づいて、また魔法が効いてくる。2008/11/26

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