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ヴィレッジブックス
切除されて

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  • サイズ 文庫判/ページ数 267p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784863320895
  • NDC分類 956
  • Cコード C0197

内容説明

1959年セネガルに生まれた私は、7歳のときに性器切除を受けた。13歳で見知らぬ男と強制結婚させられ、15歳のとき、その夫に連れられフランスへ。異国での愛のない結婚生活、家庭内強姦、性交と出産時の想像を絶する苦痛。切除は、私を心身共にぼろぼろにし、人生を奪った…。幾多の困難を乗り越えて立ち上がったキャディが今、すべての女性、すべての人にこの現実を知ってもらうため、自らの半生を赤裸々に語る―だれも、女性の生きる自由と悦びを奪うことなどできない!現代人必読のノンフィクション。

目次

第1章 恐ろしいカミソリ
第2章 いくつかの死と不吉な予感
第3章 十三歳での結婚
第4章 見知らぬ男
第5章 パリでの生活
第6章 夫の罠
第7章 一夫多妻
第8章 離婚申請
第9章 夫からの逃亡
第10章 歩きつづける私

著者等紹介

キャディ[キャディ][Khady]
1959年セネガルに生まれる。7歳のときに性器切除を受け、13歳で結婚、15歳でフランスに渡る。現在4人の子供たちとともにベルギーに暮らす。女性と子供の権利を守るために設立された団体「La Palabre(ラ・パラーブル)」のヨーロッパ代表を務め、女性器切除や強制結婚などの悪習を廃絶すべく、精力的に活動している

松本百合子[マツモトユリコ]
上智大学仏文科卒。翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

YM

73
女子割礼という言葉、行為を初めて知った。しかも現在進行形で、年に200万人近い少女が犠牲になっているらしい。理由は古くからの慣習、七五三のように当たり前に行なわれている。決して宗教的なものではない。二千年も前からじっくりと都合よく作り上げられた男性優位主義。だから女子割礼は通過点だ。13歳で結婚させられ、異国に移り住み、始まる生活は目をつぶりたくなるような軟禁状態。しがらみにがんじがらめで逃げられない。著者のように気付いて、抵抗できる人は本当に少数だ。もっと多くの人に事実を知ってもらいたい。2015/01/16

annzuhime

39
島外の図書館から取り寄せ。セネガル生まれのキャディは7歳で性器を剃刀で切除された。13歳で見知らぬ男と強制結婚。15歳で異国に連れて行かれ、家庭内強姦に多産。性器切除に伴う性交時の激痛。出産時の裂傷による大量出血。女性器の切除は宗教でもなく、ただのその土地の慣習。少女たちは何も教えられず突然切除される。そしてそのことを疑問に思ってはいけない。男尊女卑の世界。女性が学ぶことを知ることを否定する世界。その世界に自らの辛い過去を公にすることで戦い続けるキャディ。悪しき慣習がなくなるためにも、私たちは知るべきだ。2020/11/02

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

24
7歳の時に女性器を切り取られたセネガルの女性が、13歳ですごい年上の男性の1番目の妻となり、その横暴で暴力的な夫との離婚を果たすノンフィクション。性器を切り取る事で、あたかも去勢された家畜のように従順な女性になる、との風習から始まる呪い。夫に従い夫の指示以外はしてはいけないという呪い。移住したパリで子供手当目当てに次々子供を産まなくてはいけないという家畜そのものの生活。主人公が正式な手続きで離婚できたのは、フランス語ができたから。母国語しか知らない妻たちは今もこの様な生活なのだろうか。2022/01/26

鬼灯の金魚草

22
いたいけな女の子の性器を剃刀で麻酔も無しに切って、その後大人になるずっと前に結婚させられ、苦痛でしかない性交の末に出産時に大変なリスクを伴い、挙句の果てに搾取されるなんて、本当に女性の人権はどこにあるの?オトコって狡い。よってたかってくっだらない事いちいち要求して何が女は子ども産む道具だ!ふざけんな、こないだのインドの話でもそうだけど、なんで女の子が犠牲にならなきゃいけないんだ。そう、やぱり教育が必要なんだ。2017/05/05

千加

19
女子割礼は女子性器切除のこと。幼いうちに慣習として行われ、宗教とは無関係。男性に隷属させるため。太古の昔から続いている。本書を読みきるまで上部しか知らずに生きてきた。ちゃんと読まなきゃ伝わらない。人は周りの環境に合わせて生きる。すり込まれた常識は悪でも正当化されてしまう。これは虐待、今の世にようやく犯罪。🌿キャディ自らの実体験を世に出して理解してもらい間違った常識を変えようと奮闘する。🌿読みはじめから目を覆い、耳を塞ぎたくなる残酷さ。🌿「私たちには、あらゆる暴力に対してノーという権利・義務がある」 2021/02/25

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