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内容説明
放蕩者のドラコート子爵は愕然とした。彼が娼婦だと思いこんで抱こうとした女は、没落した貴族の娘だったのだ。自分の勘違いを恥じると同時に相手に心惹かれた彼は、セシリアというその娘に求婚する。が、にべもなく拒絶され、屈辱を味わった。６年後、さる伝道所の管理をせざるをえなくなったドラコートは、意外なことにその伝道所でセシリアが慈善活動を行っていることを知る。彼が知らなかったのは、自分だけではなく彼女も６年前の出会いを忘れられずにいることだった…。『黒髪のセイレーン』のヒロインの弟を主人公に据え、１９世紀のロンドンを舞台に描くロマンス・ノベル巨編。
著者等紹介
カーライル，リズ［カーライル，リズ］［Ｃａｒｌｙｌｅ，Ｌｉｚ］
米国ヴァージニア州生まれ。１９９９年に処女作“Ｍｙ Ｆａｌｓｅ Ｈｅａｒｔ”を発表して、たちまち脚光を浴びた。その後もヒストリカル・ロマンスの傑作を順調に上梓し続け、ベストセラー作家としての地歩を着実に築きつつある
猪俣美江子［イノマタミエコ］
英米文学翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ＫＡＺＵ@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
19
タイトルに惹かれて購入。タイトルからして、しっぽりしたロマンスかと思いきや、ヒーローとヒロインは喧嘩ばかりしてるし、和解した途端、激しく愛を交わすし。いい意味で予想を裏切ってくれて面白かった。2017/11/08
星落秋風五丈原
4
娼婦と間違えて戯れた相手没落した貴族令嬢だった！出生の秘密を持つ若き伯爵が本心から級愛したのに拒んだのが恋愛のもつれの始まり。６年間も忘れられなかったのだからくっついちゃえ！と思う外野＋読者の動きもよそにけんかばっかりの二人。でも結ばれてからは結構すごいことやってます。2014/11/17
ぽこ
4
ヒーローは誇り高いばかりに、弱みを見せられない性格。誰にも心を開けないのは出生の秘密にまつわる認めたくない事実があるからで、表面的にはとても楽しそうで頼もしく見えても、実は孤独で、自分でも認めたくないけど女々しく悩んでしまうという複雑な心理状態がなかなか面白かった。もう一度読みなおして彼の心境の変化を楽しみたい。2014/05/19
MOMO
4
ちょっとご都合主義なところもあるけど(セシリアと亡き夫の関係とか）、謎や、あぶない冒険たっぷりで、楽しく読めました。特に娼館に二人で客の振りして聞き込みに行くとこなんか・・・2009/01/12
hotmilk
3
没落した貴族の娘セシリアと放蕩者ドラコート子爵。ヒーローもヒロインも結構好きだったのですが、伝道所の娘たちの殺人事件があまりにも二人の恋愛に取ってつけたような印象があり、余計なエピソードが多かった気がした。★３2013/12/16
