出版社内容情報
大川周明、北一輝から薫陶を受け、戦後は、政、官、司法、教育、宗教各界の中心で活躍した旧制第五高等学校の学生団体「東光会」。彼らが守ろうとした精神、そして後世に伝えようとしたことは何か。彼らが守ろうとした精神、そして後世に伝えようとしたことは何か。
大正12年(1923)、熊本の旧制第五高等学校に「東光会」という学生団体が誕生した。「光は東方より」をもじったこの会の志は高く、当時、西欧からの思想・風潮がなだれ込んでいた渦中で、「日本精神を守れ」「アジアを西欧列強の植民地から解放せよ」という檄を飛ばし、帝大から満州へ雄飛した学生も多かった。大川周明、北一輝から薫陶を受け、戦後は、政、官、司法、教育、宗教各界の中心で活躍した。本書は、彼らの実態と人脈に迫り、特異な存在を明らかにした労作。巻末に185名の会員名簿も付した。
? 東光会発足から敗戦まで
第1章 東光会結成、修養の日々
大川周明からの薫陶
第2章 五高から帝国大学へ
四元義隆との交誼
第3章 なぜ満州をめざしたのか
満州建国に飛び込む
第4章 会報「東光」
日中戦争の色濃く
第5章 東光会本部・石田家の山荘
家主の窮状救済
第6章 日中戦争から太平洋戦争へ
結成二〇周年
? 戦後を生きる
第1章 敗戦、そして過酷な運命
九大生体解剖事件に連座
第2章 尊皇・神学の系譜
伊勢神宮少宮司の要職
第3章 反骨精神
水俣病患者支援、「義によって助太刀いたす」
第4章 五高・東光会を忘れてはならない
記念碑建立
◆東光会 会員名簿
荒牧 邦三[アラマキ クニゾウ]
著・文・その他
内容説明
彼らが守ろうとした精神、そして後世に伝えようとしたことは何か。大正末期、大川周明から薫陶を受けて誕生した東光会。戦後、政・官・司法・教育・宗教各界の中心的役割を果たしてきた会員たち(旧制五高生)の記憶をたどり、その思想と行動の軌跡を明らかにする。
目次
1 東光会発足から敗戦まで(東光会結成、修養の日々;五高から帝国大学へ;なぜ満州をめざしたのか;会報「東光」;東光会本部・石田家の山荘;日中戦争から太平洋戦争へ)
2 戦後を生きる(敗戦、そして過酷な運命;尊皇・神学の系譜;反骨精神;五高・東光会を忘れてはならない)
東光会 会員名簿
著者等紹介
荒牧邦三[アラマキクニゾウ]
1947年、熊本県生まれ。1971年、熊本日日新聞社入社、社会部長、論説委員、常務取締役を歴任。前(株)熊日会館社長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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